
Premiere ProでDVDに書き出しする方法を教えてください。
このような声にお応えして参考となる記事をご用意しました。
こちらの記事ではAdobe Premiere Pro(アドビプレミアプロ)でDVDに書き出しする方法を解説します。
記事の内容を実践するだけで素敵なDVDが完成しますよ。
私は動画編集歴10年。
AdobeのPremiere Pro(プレミアプロ)はプロ仕様の動画編集ソフトなので初心者に難しく、DVDへの書き出し方法も分かりにくいのは確かです。
こちらの記事で、できるだけ分かりやすく解説していますのでぜひ参考にしてくださいね。
Premiere Proはできないことが無いと言われるくらい高性能な動画編集ソフトです。
WindowsでもMacでも使えます。

この記事で分かること
- Premiere ProでDVDに書き出しする方法。
- DVDに高画質で書き出しする設定や使い方。
- 無料で使えるオーサリングソフト。など
AdobeにはMediaEncoderという書き出し専用ソフトもあります。

動画編集を仕事や副業にするなら講座受講が時短でおすすめです。
初心者におすすめの動画編集講座を下記の記事で解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
【初心者向け】動画編集通信講座ランキングTOP10!【オンラインスクール】【結論】 Premiere ProでDVDに書き出しする機能は無い
Premiere ProでDVDに書き出しする機能(オーサリング機能)はありません。
2019年頃まではオーサリングソフトの「Encore CS6」がありましたが現在ではインストールできなくなりました。
仮に使えたとしても現在はサポートされていないため、DVDプレイヤーで再生できない可能性が高いです。
DVDに書き出しするには別のオーサリングソフトを使う必要があります。
こちらの記事ではPremiere ProでDVD用の画質に書き出して、別のオーサリングソフトを使ってDVDを作成する流れを解説します。
Premiere ProでDVDに書き出しする方法3ステップ
DVDに書き出しする方法は以下の3ステップです。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
以下で順番に詳しく解説します。

①動画編集が完了したら書き出しを選択する
動画編集が完了したら「書き出し」を選択します。

⇧動画編集が完了したら左上の「書き出し」を選択する。
下記の方法でも書き出しできます。

- 「ファイル」⇨「書き出し」⇨「メディア」の順に選択する。
- ショートカットキーはCtrl(Macはcommand)+M。
仕事で使う人は時短のためになるべくショートカットキーで対応しましょう。

⇩Premiere Proのショートカットキーは以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
Adobe Premiere Proのショートカットキーおすすめ20選【設定や効かない場合も解説】
②画質や形式などの書き出し設定を選択してMP4に書き出しする
DVDに書き出すための設定をしてMP4に書き出します。
- ファイル名と保存先を確認
- ファイル名や保存先を確認します。

⇧ファイル名と保存先に変更があれば指定する。
ファイル名は頭に日付を入れると分かりやすいです。

- 画質の設定
- 書き出しプリセットからDVD用の画質を選択します。

- 「プリセット」右の・・・を選択して「その他のプリセット」を選ぶ。
- 検索に「SD」と入力。
- 最下部の「高品質480P SD ワイドスクリーン」を選択する。
★マークを選択してお気に入りに登録しておくと便利です。

DVDの画質について
DVDに書き込める画質は基本的に「720×480」と決まっています。
レンタルDVDなどで使われるDVD-Videoという規格が720×480と決められているからです。
なので、Premiere ProでフルHD(1920×1080画素)などの画質に設定してもDVDに書き込む際に画質は落ちます。
このように、DVD用に画質を設定するならSD(480P)がおすすめです。
高品質480P SDとの違い
画質を選択する際に「高品質480P SD」と「高品質480P SD ワイドスクリーン」で迷うかと思います。
実際にDVDに書き出してみると分かるのですが、「高品質480P SD」だと画面に対して映像が少し小さくなります。
特にDVDプレイヤーで再生してテレビで見る際に少し物足りない感じになってしまいます。
DVD用に書き出す際は「高品質480P SD」ではなく、「高品質480P SD ワイドスクリーン」で書き出ししましょう。
⇧高品質480P SD ワイドスクリーンで書き出した場合。

⇧高品質480P SDで書き出すと画面に対して小さくなる。
- 形式を確認
- 保存形式を選択します。

⇧保存形式はデフォルトで選択されている「H.264」のままでOKです。
その他の項目もデフォルト状態で良いです。
書き出しボタンからMP4動画に書き出ししましょう。

③オーサリングソフトでDVDに書き出しする
Premiere Proには現在DVDに書き出しするオーサリング機能はありません。
DVDに書き出すためには別途書き込みソフト(オーサリングソフト)を使う必要があります。
次の項目では無料でも使えるオーサリングソフトを使ったDVD書き出し方法を紹介します。
無料でDVDに書き出しできるオーサリングソフトおすすめ4選
DVDに書き出しするための無料オーサリングソフトおすすめは以下の通りです。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
全て無料体験版がありますので試しに使ってみましょう。
ソフト名 | 無料版 | 有料版の 定価 永久ライセンス | DVD SD画質 720×480 | AVCHD フルHD画質 1920×1080画 | ブルーレイ フルHD画質 1920×1080画 | チャプター 作成機能 | トップ メニュー 作成機能 |
PowerDirector | 有り | 12,980円 | 可 | 可 | 可 | 可 | 可 |
DVD Memory | 有り | 4,980円 | 可 | 不可 | 可 | 可 | 可 |
Uniconverter | 有り | 10,280円 | 可 | 不可 | 可 | 不可 | 可 |
Filmora | 有り | 11,979円 | 可 | 不可 | 不可 | 不可 | 不可 |
以下で順番に解説します。

①PowerDirector
初心者に使いやすい動画編集ソフトで有名なCyberLinkのPowerDirector。
- DVD書き込み
- AVCHD書き込み
- ブルーレイ書き込み
- チャプター作成機能
- トップメニュー作成
全ての機能が使えるパーフェクトなオーサリングソフトです。
完璧な機能を求める方におすすめです。
⇧Premiere Proで書き出したMP4を読み込み、タイムラインに挿入してディスク作成するだけの簡単操作。
⇩PowerDirectorについては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
PowerDirectorの評判や口コミ・評価は?【8年使ったレビューも解説】
②DVD Memory
動画編集ソフト「Filmora」で有名なWondershareのオーサリングソフト「DVD Memory」
- DVD書き込み
- ブルーレイ書き込み
- チャプター作成機能
- トップメニュー作成
の4つの機能が使えるオーサリングソフト。
永久ライセンスが5,000円以下で購入できるコスパ最強のソフトウェア。
シンプルにDVDに書き出ししたい人や動画編集機能はいらない人にはこちらがおすすめ。
⇧操作もかなりシンプルなのでおすすめです。
⇩DVD Memoryについては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
Wondershare DVD Memoryの評判や口コミは?無料版と有料版を使った評価も解説
③Uniconverter
同じくWondershareの動画変換ソフト「Uniconverter」
- DVD書き込み
- ブルーレイ書き込み
- トップメニュー作成
の基本的なDVD書き出し機能に加えて
- 動画データ容量を軽くする。
- YouTubeから動画や音楽をダウンロードしてMP4に変換してPCに保存。
- ボイスチェンジャー機能。
- ロゴ透かし削除機能。
- ノイズ除去機能。
など、便利な機能が詰まったソフト。
完璧な動画変換ソフトが欲しいあなたにおすすめです。
⇧動画を読み込みメニューを選び作成するだけの簡単操作。
⇩Uniconverterについては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
Wondershare Uniconverterの評価は?実際に使ったレビューも解説する
④Filmora
同じくWondershareの動画編集ソフト「Filmora」
おしゃれなエフェクトが豊富なことで有名です。
DVDのみでブルーレイには書き出しできませんが、動画編集機能も必要な人にはおすすめです。
⇧動画を読み込みタイムラインに動画を配置してDVDに書き出しするだけの簡単操作。
⇩Filmoraについては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
Filmoraの評判や口コミは?【Wondershareの動画編集ソフトを実際に使った感想】
Premiere Proで高画質DVDに書き出しする方法
高画質なDVDを作成するためには
- Premiere Proで「高品質1080P HD」を選択してMP4を作成。
- AVCHDやブルーレイに対応したオーサリングソフト(書き込みソフト)で書き出し。
という流れが必要です。
AVCHDとは?
DVDに高画質「フルHD(1920×1080画素)」で書き込みできる規格。
画質はDVD-VIDEO方式(720×480画素)に比べて格段に良いが、再生する機器が対応していないと×。
更に書き込みできるオーサリングソフトも限られるので汎用性に欠けるのがデメリット。
- Premiere ProでMP4に書き出す
- Premiere ProでフルHD(1920×1080画素)のMP4に書き出します。

⇧プリセットから「高品質 1080P HD」を選択して書き出し。
一覧にない場合は下記の方法で検索しましょう。

- 「プリセット」右の・・・を選択して「その他のプリセット」を選ぶ。
- 検索に「高品質 1080P HD」と入力して検索。
- 「高品質 1080P HD」を選択する。
★マークを選択してお気に入りに登録しておくと便利です。

Premiere ProでDVDやブルーレイに書き出すために対応した画質は以下の通りです。
規格 | 解像度 | PremiereProで 設定する画質 |
DVD Video | SD 720×480 | 高品質480P SD ワイド スクリーン |
DVD AVCHD | フルHD 1920×1080 | 高品質 1080P HD |
ブルーレイ | フルHD 1920×1080 | 高品質 1080P HD |
- オーサリングソフトで書き出す
- AVCHDやブルーレイに対応したオーサリングソフトで書き出します。
DVDオーサリングソフトによって書き出しできる画質や媒体が異なります。
先程の表で確認しましょう。
Premiere Proで書き出しするためのDVD選び方
動画編集ソフトで書き込みできるDVDはたくさんあって選ぶのが難しいです。
動画編集ソフトで書き込みする場合は何度も書き込みできる「RW」ではなく「R」をおすすめします。
理由はRの方がコスパが良く、書き込み速度が速く、書き込みエラーも比較的少ないからです。
1枚当たり20円なので万が一失敗してもそんなに損失が無いです。
以下に市販されている主なDVDをまとめました。
名称 | 容量 | 書込みできる 回数 | 特徴 |
DVDーR | 4.7GB | 1回 | 安価 |
DVD+R | 4.7GB | 1回 | 日本では 少ない 規格 |
DVD-RW | 4.7GB | 約1000回 | 何度も 書込み できる |
DVD+RW | 4.7GB | 約1000回 | 日本では 少ない 規格 |
DVD-R DL | 8.5GB | 1回 | 二層式 |
DVD-RAM | 4.7GB | 約10万回 | 互換性が 低い |
ーと+はメーカーの規格による違いです。
+は【DVD+RWアライアンス】という団体が後から独自に作った規格で日本ではあまり普及しませんでした。
海外では+(プラス)が多いようですが、日本ではー(マイナス)が一般的です。
最近のDVDプレイヤーでは+でもーでも再生できるものが多いですが、ひと昔前は+が再生できないことがありました。
ソニーのベータとパナソニックのVHSビデオのような違いです。

また、書き込み練習用にDVD-RWを1枚持っておくと便利です。
編集した動画は実際にDVDプレイヤーで見てみないと分からないものです。なので
- ある程度編集作業が完成した時点でDVD-RWに書き込む。
- DVDプレイヤーなどでで動画を確認する。
- Filmoraで動画を修正する。
- 再度DVDプレイヤーなどで動画を確認する。
- ③と④を繰り返し100%完成したらDVD-Rに書き込む。
- パソコンで再生できるか確認する。
- DVDプレイヤーでも再生できるか確認する。
という手順で行うと失敗や無駄がありません。
これまでに1000枚以上書き込みしてきた私の結論です。
パソコンで再生できてもDVDプレイヤーでは再生できない場合があるので必ずパソコン以外でも試しましょう。
RWとRを上手に組み合わせて使いましょう。

最終的にDVDに書き込むなら容量に応じて下記の2つのディスクを用意しましょう。
ディスク種類 | DVD-R | DVD-R DL |
容量 | 4.7GB | 8.5GB |
書込み 可能時間 | 約2時間30分 | 約4時間30分 |
書き出しする場合
保存する時間に応じてDVD-RかDVD-R DLを選びます。2種類持っておくと作成する時間にそれぞれ対応できます。
選ぶ注意点として
- 録画用とデータディスク用がある。
- 録画用でも書き込みは問題なくできるが、私の経験上、データディスク用のほうがエラーは少ない。
- ラベル面がホワイトのインクジェットプリンタ対応だと綺麗に印刷できるのでおすすめ。

⇧バーベイタムという50年くらい歴史のある会社です。元はアメリカで設立された会社ですが、現在の親会社は台湾のCMC Magnetics。
日本の三菱化学メディアの技術が詰まっています。50枚1000円で購入できるため比較的安価で書き込みエラーも0に近いです。
4.7GBと8.5GBを取り扱っており、ラベル面がインクジェットプリンタ対応なので綺麗に印刷できます。
パナソニックやソニーなどもおすすめですが、コスパを考えると、これ以上のディスクは無いです。

Premiere Proで書き出しするためのブルーレイディスク選び方
ブルーレイディスクはDVDほど種類は多くありません。
しかし、容量が4種類あるので注意しましょう。
ディスク種類 | 容量 | 書込回数 | 1枚当たりの金額目安 |
BD-R | 25GB | 1回 | 150円 |
BD-R DL | 50GB | 300円 | |
BD-R XL | 100GB | 700円 | |
BD-R XL | 128GB | 1,000円 | |
BD-RE | 25GB | 1000回以上 | 200円 |
BD-RE DL | 50GB | 350円 | |
BD-RE XL | 100GB | 1,500円 |
25GBか50GBがコスパが良くおすすめです。
書き込みに自信がない人は何回も書き込めるREを選びましょう。

フルHD(1920×1080/60フレームレート)のコンテンツ映像を書き出したい場合はブルーレイディスクが必要です。
動画が長いと書き込み時間が非常に長くかかるため、時間に余裕をもって行いましょう。
ブルーレイディスクで書き込みたい場合は下記のように自分が保存したい動画の時間に応じて選びます。
ディスク種類 | 容量 | 保存できる時間 1920×1080/60p フルHD画質 |
BD-RE | 25GB | 1時間半~2時間 |
BD-RE又はBD-R DL | 50GB | 3時間~3時間半 |
保存する時間に応じて25GBと50GBを使い分けましょう。

ブルーレイディスクにもデータ用と録画用の2種類がありますが、特にこだわる必要はありません。
なぜなら中身は同じだからです。試しにデータ用のディスクで地デジを録画してみましたが、問題なく録画できます。
逆も同じで録画用のディスクでもパソコンなどに使えます。
このように、ブルーレイディスクにはデータ用と録画用がありますが、中身は同じなのでこだわる必要はありません。
ブルーレイのデータ用はラインナップが少ないので録画用でも問題ありませんが、書き込みエラーが続くようでしたらデータ用を使ってみるのも一つの手です。

バーベイタムやソニー・パナソニックに直接問い合わせましたが、地上デジタルなどのテレビの録画には録画用を、動画編集などパソコンで使う場合はデータ用を推奨しますとのことでした。

ブルーレイはバーベイタムかパナソニック、ソニーの3メーカーが書き込みエラーが少ないのでおすすめです。

Premiere ProのDVD書き出しに関するQ&A3選
Premiere ProのDVD書き出しに関してよくある質問と解決法は以下の3つです。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
皆様から特に質問が多い事項を取り上げました。順番に解説します。

①Premiere ProでDVDから取り込みはできる?
Premiere ProではDVDから取り込む機能(DVDリッピング)はありません。
- 別のソフトを使ってDVDから動画を取り込む。
- 取り込んだ動画をMP4に保存する。
- Premiere ProでMP4を取り込んで使う。
という流れが必要です。
DVDからMP4に変換するには
のいずれかがおすすめです。
⇩VideoProc Converterについては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
VideoProc Converterの評判や口コミは?無料版や安全性も解説する
②Adobe Media EncoderでDVDプレイヤー用に焼くには?
Adobe Media Encoderは書き出し専用のソフトです。
Premiere Proと別ソフトにすることで編集しながら同時に書き込みできるメリットがあります。
Adobe Media EncoderではDVDに焼く機能はありません。
今回紹介したおすすめのオーサリングソフトを使いましょう。
③Premiere ProでDVDにチャプターを付けるには?
Premiere ProではDVDに書き出す機能が無いため、チャプターを付けることもできません。
チャプターを付けることができるオーサリングソフトは
のいずれかがおすすめです。
【まとめ】Premiere Proで素敵なDVDを完成させよう
以上、Premiere ProでDVDへ書き出しする方法について解説しました。再度確認です。
- Premiere ProにはDVDに書き出す機能が無い。
- DVD用のデータで書き出して別のオーサリングソフトを使うのが一般的。
- オーサリングソフトは無料で使えるものが多いので試してみよう。
Premiere ProでYDVDに書き出しする方法をマスターして素敵な動画を完成させよう。
動画編集を仕事や副業にするなら講座受講が時短でおすすめです。
初心者におすすめの動画編集講座を下記の記事で解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
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