
PowerDirectorで動画編集を始めたいのですが使いこなせるか不安なので、とりあえず無料版を試そうかと考えています。
PowerDirectorの無料版はどのような機能が使えますか?
PowerDirectorの無料版と有料版の違いを教えてください。
このような声にお応えして参考となる記事をご用意しました。
こちらの記事ではPowerDirector(パワーディレクター)の無料版と有料版についての違いを解説しています。
記事の内容を見ていただくだけで無料版と有料版の特徴が分かり、スムーズに動画編集を始めることができますよ。
私はPowerDirectorでの動画編集歴10年。
PowerDirectorは初心者に使いやすい動画編集ソフトなので、無料版をインストールして使うのも比較的簡単です。
しかし、細かい設定が分かりにくい箇所もあるのでぜひ参考にしてくださいね。
この記事で分かること
- PowerDirectorの無料体験版と有料版の違い。
- PowerDirectorの無料版で使える機能。
- PowerDirector無料版の制限やデメリット。
- PowerDirector無料版の使い方やインストール方法。
- PowerDirector無料版の制限を解除する方法。など
⇩PowerDirectorの評判については以下の記事で詳しく解説していますのでご覧下さい。
PowerDirectorの評判や口コミ・評価は?【8年使ったレビューも解説】
PowerDirectorとは初心者に使いやすい動画編集ソフトのこと

PowerDirectorは7年連続国内販売シェアNo.1の動画編集ソフトです。なぜなら
- 編集画面がシンプルで見やすい。
- 機能が使いやすい。
- ソフトの動作が軽いのでパソコンを買い替えなくても使える場合が多い。
- メールサポートだけでなく電話でのサポートも可能。
- 30日間全額返金保証付きなので安心して購入できる。
などのメリットがあり、初心者に使いやすいと評判だからです。
Cyber Linkという台湾のメーカーが2001年から発売しているため歴史も長く安心して使えます。
このように、PowerDirectorは初心者に優しい動画編集ソフトです。
私は2013年に発売されたPowerDirector13から使っています。
昔に比べて随分と使いやすくなりました。

PowerDirectorの無料版について
サイバーリンクでダウンロードできる無料版は以下の2種類です。
無料版での 製品名 | PowerDirector Essential | DirectorSuite Essential |
有料版での 製品名 | PowerDirector 365 | DirectorSuite 365 |
Audio Directer | 無し | 有り |
Color Director | 無し | 有り |
Photo Director | 無し | 有り |
PowerDirectorの無料版には
の2種類があります。
以下でそれぞれ詳しく解説します。

①PowerDirector Essential
PowerDirectorの無料体験版と言えば一般的にこちらのPowerDirector Essentialのことを言います。
有料版のPowerDirector365が無料体験版として使えます。
PowerDirector365はPowerDirectorの全ての機能を体験できるソフトです。
基本的にはこちらをダウンロードして体験しましょう。

②Director Suite Essential
Director Suite Essentialは上記のPowerDirector Essentialに加えて
- 色の編集ができるColorDirector
- 音声の編集ができるAudioDirector
- 画像の編集ができるPhotodirector
の別ソフト3点がセットになったPowerDirectorの最上位版DirectorSuite365の無料体験版です。
画像編集も併せて体験したい人はこちらを選びます。

PowerDirectorの無料版と有料版の違い10選
PowerDirectorの無料版と有料版の特徴をまとめました。
タイトル | 無料版 | 有料版 |
期間 | 30日間 | 永久 |
動画の出力 | CyberLinkの 会員登録が 必要 | 可 |
出力した動画に ロゴが入るか? | 入る | 入らない |
有料版への アップグレード 要求 | 頻繁にある | 無い |
H.265動画の 読込や出力 | 不可 | 可 |
4K解像度の 読込や出力 | 不可 | 可 |
他のビデオから 4K画質で取込 | 不可 | 可 |
メニュー付DVD ブルーレイ作成 | 不可 | 可 |
Shutterstock Getty images 素材 ダウンロード 無制限 | 可 | 可 |
アドオン機能 | 不可 | 可 |
優先的な カスタマー サポート | 不可 | 可 |
Getty imagesの素材の中には、有料版でも課金しないと使えない素材があります。

PowerDirectorの無料版でできること
PowerDirectorの無料版は、
- CyberLinkのアカウントを作らないと動画の出力ができない。
- 出力した動画にはPowerDirectorのロゴが入る。
- 4Kなど、高画質な動画ファイルは読み込めない。
など、少し機能制限がありますが
- 編集自体は自由にできる
- PowerDirectorに入っている素材は全て使える
- shutterstockやGetty imagesの素材は全てダウンロードできる
など編集に関しての機能はほぼ使用できます。
しかもタイトルやテンプレートなどの素材だけでも5,000点以上入っています。
素材はほとんど使える

- モザイクやぼかしなどの自由に使えるエフェクト素材だけでも500を超える。
- ShutterstockやGetty imagesの素材や、PowerDirectorに入っている素材はほとんど使い放題。
このように、PowerDirectorの無料版は比較的自由に使えるのでかなりサービスが良いです。

PowerDirector無料版のデメリット8個
PowerDirector無料版のデメリットは以下の8個です。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
以下で詳しく解説します。

①インストールから30日間限定
PowerDirectorの無料版はインストールしてから30日間限定です。
あくまでも動作確認や使いこなせるかの確認が目的なので仕方ないです。
30日経過するとほとんどの機能が使えなくなるので注意が必要です。
このようにPowerDirectorは期間が限定されているので本格的に使いたい場合は有料版に移行しましょう。
ある程度使ってみて使いこなせそうなら製品版へ移行しましょう。

②CyberLinkにサインインしなければ動画を出力することができない
PowerDirectorの無料体験版で動画を出力するにはCyberLinkのアカウント登録が必須です。

⇧動画を出力しようとするとサインインするかロゴを非表示にする(有料版にアップグレードするか)かの選択を求められます。
CyberLinkの会員になることで無料版でも出力できるようになります。
メールアドレスとパスワードを決めて会員になるだけの簡単手順なのでハードルはそんなに高くないです。
このように、PowerDirectorの無料版は編集した動画を出力できませんが、CyberLinkの会員に登録することで出力可能になります。
③PowerDirectorの無料版は出力した動画にロゴが入る
PowerDirectorで編集した動画を出力すると動画にCyberLinkのロゴが入ります。

- 出力した動画の右下にPowerDirectorのロゴが入る。
- 無料版を使用中はロゴを消すことができない。
- ロゴを消そうとすると有料版へのアップグレードを求められる。

⇧出力画面に出るロゴを消そうとして左上の×ボタンを押すとPowerDirectorの購入画面にリンクする仕組みになっている。

⇧動画の最後にもロゴが入る。
④有料版へのアップグレードを常に要求される
PowerDirectorの無料版を使っていると色々な箇所で有料版へのアップグレードを催促されます。

⇧動画を出力するとアップグレードを勧められる。

⇧起動時には毎回無料版を選択するかアップグレードするか選ぶことになります。
うっとおしく感じる人は、さっさと有料版に移行することをおすすめします。

⑤高画質の動画は読み込みや出力ができない
PowerDirectorの無料版では4K画質やH265形式で保存された動画は読み込みできません。

⇧4KやH.265で作成された動画は読み込みも書き出しもできません。
動画データは、元々大容量ファイルになるため、それらを圧縮することで、ファイル容量を軽量化しています。
その動画データを圧縮・変換・復元する方式を動画コーデックと言います。動画コーデックには
- 20003年から使われているH.264(4K60フレームレートまで対応)
- 2013年から使われているH.265(8K300フレームレートまで対応)
の2つがありますが、PowerDirectorの無料版ではH.265動画の読み込みや出力ができません。
このように、PowerDirectorの無料版には読み込めない動画形式があることを覚えておきましょう。
現在はH.264が主流なので問題ないと思いますが、最近の性能の良いビデオカメラやドローンで撮影した動画は4Kで撮影すると自動的にH.265になるので読み込めない可能性が高いです。

動画ファイルがH.264かH.265かはMediaInfoというソフトを使うと簡単に分かります。
インストールした後に調べたい動画ファイルを右クリックしてMediaInfoで開くを選択するだけの簡単操作です。

⇧AVCと表示される場合はH.264です。

⇧HEVCと表示されればH.265です。
現在はまだまだフルHD(1920×1080画素)が主流ですが、高性能なビデオカメラやドローン、iPhoneなどは4Kがメインになりつつあります。これらで撮影された動画は無料版では読み込みできません。

⑥メニュー付きDVD・ブルーレイディスクの作成ができない
⇩メニュー付きDVD・ブルーレイの作成は不可となっています。

PowerDirectorの無料版はメニュー付きDVDやブルーレイの作成ができないようになっています。
メニュー無しDVDやブルーレイの作成は可能となっているので、ディスクに書き込みするのをメインとする方は試しに使ってみると良いです。
このように、PowerDirectorの無料版はメニュー付きDVDやブルーレイの作成ができないようになっています。
メニュー無しDVDやブルーレイは問題なく出力でき、PowerDirectorのロゴも入りませんでした。

⑦一部の素材はダウンロードはできるが出力はできない
PowerDirectorの無料体験版に入っている素材はほとんど使えますが、出力はできません。

- shutterstockやGetty images、PowerDirectorに入っている一部の素材はタイムラインでは自由に使える。
- 素材を使って編集した動画を出力しようとすると、削除するか有料版へ移行するように要求される。
⑧アドオン機能が使えない
PowerDirector365の有料版を契約すると
- モリサワフォント10種類
- モリサワフォント以外のフォント100種類以上
- エフェクトパック
- 音声パック
などのいわゆるアドオン(追加の機能)がダウンロードできるApplication Managerというシステムにログインできますが、無料版では使えません。

⇧追加で各種素材をダウンロードできる。
⇧モリサワ株式会社の代表的な10種類のフォント。
これらのアドオン機能は、PowerDirectorの無料版では使えません。
無料版なので仕方ないです。

PowerDirectorの無料版をダウンロードして30日経過するとどうなるか確かめてみた
PowerDirectorの無料体験版をダウンロードして30日経過したらどうなるかを検証しました。
- 2022年9月4日に無料版をダウンロード
- 2022年10月4日に編集した動画を出力するのは問題なくできた
- 2022年10月5日は動画を出力しようとしたところ下記のようにアップグレードの要求が表示された
ダウンロードした次に日から数えて31日目には使えなくなります。


⇧素材の大部分は、タイムラインに配置しようとするとアップグレードするように注意喚起が出ます。

⇧王冠が付いた素材を使って動画を出力しようと出力ボタンを押してもアップグレードの要求が出て出力できません。
30日経過すると・・・
- 編集機能は全て使える。
- PowerDirectorに入っている素材の一部を使っての出力は可能。(ロゴはもちろん付く)
- 王冠が付いた素材はタイムラインに配置はできるが、出力はできない。
- shutterstockやGetty imagesの素材はダウンロード自体は可能。
- DVDやブルーレイへの出力ができなくなる。
- 編集したプロジェクトファイルの保存は可能。
最低限の編集は可能です。

PowerDirectorの無料版使用を延長する方法
PowerDirectorの無料版をどうしても延長したい場合は以下の方法で1回だけ30日間延ばせます。
- CyberLinkの公式ページからDirector Suite 365の無料体験版をダウンロードする。
- パソコンにインストールする。
- Director Suite 365を起動する。
事情があってもう少しだけ無料版を使いたい場合に便利です。
手順はPowerDirector365と同じです。

PowerDirectorの無料版ダウンロードとインストール方法
PowerDirectorの無料版をダウンロードしてインストールする手順は以下の通りです。
- CyberLinkの公式からダウンロード。
- パソコンにインストール。
- CyberLinkにログインしてPowerDirectorを起動。
以下で順番に解説します。

①CyberLinkの公式からダウンロード

⇧CyberLinkの公式ページへ行き、無料体験版をダウンロードします。
PowerDirector365の無料版はCyberLinkの公式ページからダウンロードできます。
画像編集ソフトPhotodirectorなどもセットで試してみたい方はDirector Suite Essentialからダウンロードしましょう。

⇧画面が変わります。

⇧Google chomeの場合は左下に表示されるファイルを開くとダウンロードが始まります。

⇧画面が変わりダウンロードが始まります。

- ダウンロード場所が表示される。
- 保存する場所を変えたい場合は①をクリックして変更しましょう。
- ②の「開始」ボタンをクリックするとすぐにダウンロードが始まる。

⇧ダウンロードが終わるまでしばらく待ちます。
②パソコンにインストール
続いてパソコン内にインストールします。

⇧自動的にインストールされますが、インストールボタンを押せばすぐにインストールされる。

⇧画面が切り替わります。

⇧インストール場所を変更できますが、特にこだわりが無ければ次へボタンをクリック。

⇧「同意する」を選択

⇧インストールが始まります。

⇧無料版を起動するを選択します。
③PowerDirectorを起動してCyberLinkにログインする
PowerDirectorが起動します。上部にはあらかじめ用意されたテンプレートを選択できます。

⇧タイムラインビデオエディターを選択すると編集画面に移ります。

⇧画面が切り替わります。

⇧最初だけチュートリアルが始まりますので説明を読みながら次へボタンで進めましょう。
編集だけなら自由にできますので色々触ってみましょう


- 編集した動画を①で出力しようとすると選択肢が出る。
- ②は「CyberLinkにサインインして出力」
- ③は「有料版へのアップグレード」
とりあえず無料版で出力したい場合は②を選択しましょう。


⇧アカウントを持っていない場合は作成します。

⇧①の「メールアドレス」②の「パスワード」を決め③と④にチェックを入れて⑤をクリックします。
③のチェックは任意ですが、セール情報などを受け取れるのでチェックを入れるのがおすすめです。


⇧登録したメールアドレスに届いていますので認証ボタンをクリックしましょう。

⇧認証した後、サインインを選択します。

⇧出力した動画の右下にロゴは入りますが、出力できるようになります。
PowerDirectorの無料版の使い方
PowerDirectorの無料版と有料版には使い方の違いはありません。
なので無料版で使い方に慣れたら有料版に切り替えるだけで、それまで覚えた使い方は無駄にはなりません。
- 無料版で編集したプロジェクトファイルを保存。
- 無料版から有料版へ移行。
- 保存したプロジェクトファイルを読み込み動画を出力。
という手順を踏めば出力した動画にロゴは入りません。
⇩PowerDirectorの使い方については下記の記事で詳しく解説しています。
PowerDirector365の使い方を5つのステップで解説する【初心者向け】
PowerDirectorの無料版の制限を解除する方法
PowerDirectorの無料版はインストールしてから30日が経過するとほとんどの機能が使えなくなります。
制限を解除するには有料版へ移行するしか方法はありません。
無料版をインストールしたパソコンでは再度無料版はインストールできませんので注意しましょう。
無料版から有料版へ切り替える手順は以下の通りです。


⇧製品を起動したときなどに出てくる項目からアップグレードを選択します。

⇧他にも色々な箇所でアップグレードの勧めが出現しますが、どこから入っても同じです。

⇧購入画面に移りますが、右上の×ボタンで画面を一旦閉じます。

- ①の右上の「人マーク」をクリックする。
- ②の「アカウント情報」を選択する。
- ログインしてない状態の場合はログインしましょう。

⇧矢印の箇所にクーポンコードが表示されるのでコピーします。
クーポンコードは会員登録する時にメルマガにチェックを入れているとメールにも届きます。


⇧①の「個人向け製品」から②の「PowerDirector」を選択し、「購入ボタン」をクリックすると先程の購入画面に戻る。

⇧①の「PowerDirector365」か②の「Director Suite 365」を選んで③の「次へ」ボタンを選択する。

- ①にチェックを入れ先程コピーしたクーポンコードを貼り付ける。
- ②の「クーポンを適用」を選択。
- ③のように割引が適用されていることを確認する。
- ④の注文手続きを選択。

⇧①の情報を入力。②は「クレジットカード」か「ペイパル」のどちらかを入力します。
クレジットカードが簡単です。


⇧①にチェックを入れて②で完了です。
年間1万円以内でかなりの機能が使えるのでPowerDirectorは素晴らしいです。

PowerDirector365の有料版の価格は?
PowerDirector365有料版の標準価格は年間約8,480円ですが、セール+クーポンを使うことで5,000円台で購入できます。
サブスク版の最上位Director Suite 365も10,000円くらいで購入できますのでAudioDirectorやPhotodirectorを併せて使いたい方は検討しましょう。
⇩PowerDirectorの価格については下記の記事で詳しく解説しています。
PowerDirectorの価格を調査した【無料版との違いも解説する】
【まとめ】PowerDirectorを無料版から有料版に移行して素敵な動画を作ろう
以上、PowerDirectorの無料版と有料版の違いを解説しました。再度確認です。
- PowerDirectorの無料版は一部使えない機能がある。
- 基本的な使い方は無料版も有料版も同じ。
- 無料版はあくまでも動作確認用。
無料版で動作確認ができたら有料版に切り替えましょう。快適な動画編集ライフが待っています。
動画編集を仕事や副業にするならPremiere Pro+講座を受講するのがおすすめです。
初心者におすすめの動画編集講座を下記の記事で解説していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
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