
動画編集初心者です。PowerDirectorでモザイクやぼかしを入れる方法が知りたいです。
このような声にお応えして参考となる記事をご用意しました。
こちらの記事ではPowerDirector(パワーディレクター)を使ってモザイクやぼかしを入れる・追従させる方法を解説しています。
記事の内容を実践していただくだけでモザイクやぼかしを入れる方法が分かり、安心して動画を公開できますよ。
私はPowerDirectorでの動画編集歴8年。
パワーディレクターは初心者に使いやすい動画編集ソフトなので、モザイクやぼかしを入れるやり方も比較的簡単です。
しかし、細かい設定が分かりにくい箇所もあるのでぜひ参考にしてくださいね。
PowerDirectorで使えるモザイク・ぼかしを入れる機能3つ

※PowerDirector365の最新版(バージョン21)で解説しています。旧バージョンと画面が若干異なる場合がありますが、基本的な操作は同じです。
PowerDirectorで使えるモザイクやぼかしの機能は以下の3つです。
- モザイクを動画に入れる
- ぼかしを動画に入れる
- モザイクやぼかしを追従させる
近年はスマホやドローンなど誰でも簡単に撮影・録画が可能な時代になりました。そのため常に気を付けていても意図しない録画映像が映りこんでいることがあります。
PCで作成した動画をYouTube配信したいけれど背景に個人情報が映っているため公開できない場合も多いです。そんな時にモザイクやぼかしの機能は役に立ちます。
モザイクやぼかしを入れる機能をマスターして快適な動画編集ライフを楽しみましょう。
⇩動画でも解説しています。最初に見ていただくと理解が早まります。3分程度にまとめたのでぜひご覧ください。
⇩モザイクやぼかしを動画の一部に入れる方法です。
モザイクを動画の一部に入れる
⇩通常の状態

⇩PowerDirectorのモザイク機能を使った時の様子です。

テキストやテンプレートにもモザイクやぼかしを適用できます。

⇩モザイクやぼかしは一部にだけ入れることもできます。

ぼかしを動画の一部に入れる
⇩同じくぼかし機能を使った時の様子です。モザイクよりも若干優しい感じがします。

⇩ぼかしの場合は周りの背景にだけ入れることもできます。モザイク機能ではできません。

モザイクやぼかしを追従(モーショントラック)させる
⇩モザイクが動画に追従しています。ぼかしも追従させることができます。

モザイクやぼかしを追従させる3つのステップ
ここからは使う頻度が一番多いモザイクやぼかしを追従させる方法を3つのステップで解説します。
- モザイクやぼかしを追従させる範囲を選択しトラックする
- 追従するモザイクやぼかしを設定する
- モザイクやぼかしを調整する
モザイクやぼかしを追従させる範囲を選択しトラックする
⇩PowerDirectorを立ち上げ、動画をタイムラインに配置したら、①動画を選択し(灰色から青い状態にする)②ツールバーから③モーショントラックをクリックします。

モザイクやぼかし機能に限らず、PowerDirector全般の操作では動画が選択されて青い状態になっていないとツールバーが表示されません。

⇩①と②のスライダーを左右に動かしモザイクを入れたい動画の範囲を決め③モザイクを追従させたい箇所の範囲を調整します。

⇧④AI技術を使ったトラッキングが選択されていることを確認し⑤トラックボタンを選択。今回は、顔だけにモザイクを入れます。
AI技術を選択することで高精度にトラックできます。

追従するモザイクを設定する
⇩続いて追従するモザイクを設定します。①モザイクを入れる動画の範囲内を選択し②エフェクトのマークをクリック。

⇧③モザイクの範囲(青色)をトラック(白色)に合わせ、④最後にモザイクの詳細を設定します。
⇩③のモザイク範囲は下記のように合わせます。

⇩④モザイク詳細設定。モザイクだけでなく、ぼかしなども選択できます。

⇩グリッドはモザイクの強度のことです。

フレーム単位でモザイクやぼかしを設定できます。

⇩【トラックオブジェクトに合わせてエフェクトサイズを調整】にチェックを入れることで被写体の大きさに合わせてモザイクが自動的に変わるので便利です。

チェックを入れることをおすすめします。

⇩チェックを入れない場合は被写体が大きくなってもモザイクは小さいままなので顔が隠れません。

⇩チェックを入れると被写体が大きくなるにつれモザイクの大きさも自動的に大きくなります。

モザイクを調整する
⇩最後に①再生してみてモザイクが適用されているか確認しましょう。モザイクの表示領域が足りない部分は手動で調整します。

⇧②カーソルを動かしモザイクの領域がイマイチな箇所に移動します。③青枠の範囲を調整します。
⇩モザイクがかかるように青枠の範囲を調整。

最後はどうしても細かい箇所を手動でチェックする必要があります。

複数のモザイクやぼかしを入れたい場合
同じ画面で複数のモザイクを入れたい場合の手順です。
⇩一つ目のモザイクが完了したら①トラッカーの追加ボタンを選択すると②のトラックが生成されるので③トラックします。

⇧あとは前述と同じ手順です。
設定したモザイクやぼかしを削除したい
追従設定したモザイクやぼかしを削除したい場合の手順です。
⇩①モザイク設定した動画の左下にはアイコンが付けられるので矢印を合わせると②モザイクが選択できる。

⇧③モザイクにチェックが入っていることを確認し④マイナスボタンで削除できます。
削除の方法は若干分かりにくいと感じました。

モザイクを動画の一部に入れる3ステップ
モザイクを動画の一部に入れる手順は以下の通りです。
- エフェクトルームを開く
- モザイクを挿入して表示する範囲を決める
- モザイクを設定する
エフェクトルームを開きモザイクを設置する
⇩モザイクを入れたい動画をタイムラインに設置したら①エフェクトルームを開き②スタイルエフェクトから③スタイルを選択④下にスライドし⑤モザイクを選びます。

⇧⑥のハートをクリックすることで⑦次回からはお気に入りから選べるので便利です。
モザイクを挿入して表示する範囲を決める
⇩モザイクをドラッグ&ドロップで動画の下に配置します。

⇩下記のようにエフェクトトラックが無いとモザイクが配置できません。その場合は右クリック⇨トラックの追加を選択します。

⇩トラックマネージャーが起動します。今回はエフェクトトラックのみ追加するので①②は0③に1を入力して④トラック2の上に追加します。

この要領で他のトラックが足りない場合も追加できるので覚えておくと便利です。

⇩モザイクを表示する範囲(時間)を調整します。素材の端にカーソルを持っていくと⇦⇨に変化するのでそのままドラッグ&ドロップで簡単に調整できます。

この技は動画編集で良く使うので覚えておくと便利です。

⇩時間指定で調整したい場合は①モザイクを選択し②時計ボタンクリック③時間を直接入力し④OKで変更できます。

モザイクを設定する
⇩最後にモザイクを設定します。①モザイクをダブルクリックすると②詳細な項目が出ます。

⇩モザイク強度5の場合

⇩モザイク強度最大の場合

⇩モザイクの形【円】の場合

⇩①修正ボタンをダブルクリックするとモザイクの大きさを変更できます。

ぼかしを動画の一部に入れる3ステップ
ぼかしを動画の一部へ入れる手順はモザイクとほぼ同じです。
- エフェクトルームを開く
- ぼかしを挿入して表示する範囲を決める
- ぼかしの設定をする
エフェクトルームを開く
⇩ぼかしを入れたい動画をタイムラインに設置したら①エフェクトルームを開き②スタイルエフェクトから③スタイルを選択④下にスライドし⑤ぼかしを選びます。

⇧⑥のハートをクリックすることで⑦次回からはお気に入りから選べられるので便利です。

⇧ぼかしにもいくつか種類があります。細かいノイズ機能は透過性が高くおすすめです。
モザイクやぼかしに限らず表示されているエフェクトはPCにダウンロードされていない状態のものもあります。
左クリックするとダウンロードが始まり、使えるまで若干のタイムラグがあります。

⇩普通のぼかし。強度が弱くてもほぼ分からないくらい。

⇩ガウス状のぼかし(普通のぼかしより柔らかい感じがします。)

ドイツの数学者【ガウス】が由来です。画像処理に数学のガウス関数が使われています。

⇩放射状のぼかし(中心近くはぼかしの影響がほぼありません。)

ぼかしを挿入して表示する範囲を決める
⇩ぼかしをドラッグ&ドロップでタイムライン上の動画の下に設置します。

⇩下記のようにエフェクトトラックが無いとぼかしが配置できません。その場合は右クリック⇨トラックの追加を選択します。

⇩トラックマネージャーが起動します。今回はエフェクトトラックのみ追加するので①②は0③に1を入力して④トラック2の上に追加します。

⇩ぼかしを表示する範囲(時間)を調整します。素材の端にカーソルを持っていくと⇦⇨に変化するのでそのままドラッグ&ドロップで簡単に調整できます。

モザイクやぼかしなどの素材も動画と同じで分割できます。

⇩時間指定で調整したい場合は①ぼかしを選択し②時計ボタンクリック③時間を直接入力し④OKで変更できます。

ぼかしの設定をする
最後にぼかしを細かく設定します。①ぼかしをダブルクリックすると設定画面が開きます。

⇧②と③をスライドさせてぼかしの強度を調整します。④はボックスと円を切替できます。ボックスは四角、円は〇です。
⇩割合5、マスクぼかし半径100の場合。少し違った感じが出ます。このように色々調整してみましょう。

⇩修正を選択するとぼかしの範囲を調整できます。

⇩⑥のマスク反転にチェックを入れるとぼかしが反転し下記のように周りにぼかしが入ります。モザイクには無い機能ですので覚えておきましょう。

ゲームの録画やスマホアプリで撮影した画像にもモザイクやぼかしをかけたい時があります。

音声にモザイクをかけたい場合
音声にモザイクをかけたい場合があります。
PowerDirectorではオーディオエディターを使って簡単に声質を変化させることができます。
⇩音声にモザイクをかけたい動画クリップ上で右クリック、①音声の編集から②オーディオエディターを選択します。

⇩①のピッチシフトを選択し②で声質をスライダーで調整。

⇧③適用後④で確定させます。
声質を上げるとテレビで見るようなプライバシーがかった声になります。

【まとめ】PowerDirectorでモザイクやぼかしを動画の一部に入れる・追従させる方法3選
以上、PowerDirectorでモザイクやぼかしを動画の一部に入れる・追従させる方法3選を解説しました。
再度確認です。
- PowerDirectorではモザイクやぼかしを動画の一部に入れる・追従させる機能がある
- PowerDirectorでは同じ画面で複数のモザイクやぼかしを入れる機能がある
- ぼかしには反転機能がある
動画にぼかしやモザイクを入れなければならない状況は今後更に多くなると予想されます。
PowerDirectorでモザイクやぼかしを動画の一部に入れる・追従させる方法をマスターして快適な動画編集ライフを送りましょう。