
PowerDirectorで音声を編集する方法を教えてください。
このような声にお応えして参考となる記事をご用意しました。
こちらの記事では動画編集ソフトPowerDirector(パワーディレクター)を使って
音声を編集する方法
について解説します。
記事の内容を実践していただくだけで音声や音楽・BGM・効果音などを編集する方法が分かり、素敵な動画が完成しますよ。
私は動画編集歴10年以上。
これまでに20種類以上の動画編集ソフトや動画変換ソフトを使ってきました。
PCアプリ版PowerDirectorは初心者に使いやすい動画編集ソフトなので、音声を編集する方法も比較的簡単です。
しかし、細かい設定や使い方が分かりにくい箇所も若干あるのでぜひ参考にしてくださいね。
この記事で分かること
- PowerDirectorで音声やBGM・効果音を編集する方法。
- 音声のクロスフェード方法。
- 音量の目安。
- 音量全体を均一にする方法。など
PowerDirectorはPC版以外にスマホアプリ版もあります。

動画編集の副業で月10万円を目指す方法をまとめました。多くの方が成功しています。ぜひご覧下さい。
動画編集副業の始め方3ステップ【初案件獲得までのロードマップ】
⇩PowerDirectorの基本的な使い方は以下の記事で詳しく解説していますので必要な方は先にご覧下さい。
PowerDirector365の使い方を5つのステップで解説する【初心者向け】
PowerDirectorで音声や・BGM・効果音を編集する使い方7ステップ
PowerDirectorで音声を編集する使い方を7つのステップに分けて解説します。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
画像や写真、映像などを編集するのと同じ部分もあります。
以下で順番に詳しく解説します。

①メディアファイルから読み込みタイムラインに音声を入れる
音声には大きく分けて
- ビデオカメラなどで録画撮影した映像に付随した音声
- ボイスレコーダーで録音した声やBGM・効果音などの音声ファイル
がありますが、タイムラインに挿入して編集する方法はいずれも同じです。
①音声ファイルを読み込む

- ①の「メディアルーム」から②の「メディアファイルの読み込み」を選択します。
- PC内の動画や音声ファイルを読み込むと「ルーム」に表示されます。
読み込める音声ファイルはMP3を始め、m4aやwavなど、ほとんどの形式に対応していますので安心です。

②音声ファイルをタイムラインに配置する

⇧音声付動画ファイルや音声ファイルを上記のように「ルーム」内からドラッグ&ドロップで配置します。
音声付き動画ファイルは動画トラックと音声トラックにかけて自動的に配置されます。
上記以外にエフェクト専用のエフェクトトラックがあります。

③音声ファイルのみを編集したい場合
動画に付随した音声のみを編集したい場合は下記のように操作します。

- ①の動画を左クリックで選択した状態で右クリックします。
- ②の「動画と音声をリンク解除」を選択することで動画と音声が分かれてそれぞれで編集できます。

⇧動画から音声のみ使う場合はリンク解除後、動画部分をキーボードの「Delite」ボタンで削除します。
動画から音声を取り出したい時に便利です。

音量ファイル設置
まとめ
①動画と音声ファイルを設置する方法は同じ
②動画から音声を取り出したい時はリンクを解除する
②音声ミキシングルームなどで音量を調整する(音量が小さい場合など)
続いて音量を調整します。取り込んだ音声や音楽によっては音量が小さくなる場合があります。
①音声ミキシングルームで音量を調整する

- ①の「音声ミキシングルーム」を選択する。
- ②をスライドすると音声全体の音量を上げ下げできます。
- ③は部分的に音量を上げたい時に使います。

⇧横スライドで音声全体が調整できます。
②音量を更に上げたい場合
音声ミキシングルームだと音量がある程度までしか上げられません。
そのような場合は、音声クリップを直接操作します。上の音量バーを上下して音量を調整します。

- 音声クリップを左クリックで選択した状態で音量バーの上にマウスを持っていくと矢印が変化します。
- そのままドラッグ&ドロップの要領で上下することで音量を調整できます。
音声ミキシングルームの音量を100にしていないとバーが上に上がらないので注意しましょう。

⇩音量調整については下記の記事で詳しく解説しています。
PowerDirectorでBGM・音声・効果音の音量を調整する5つの方法
音量調整まとめ
音量調整は音声クリップ上で簡単に上下できる
③音声をカットする
音声や音楽・BGM・効果音の中で余分な箇所があればカットします。

- カットしたい開始点にカーソルを移動し左上の「カット」ボタンで音声を切る。
- カットしたい終点にカーソル移動してカットボタンで音声を切る。
- 不要部分の上でキーボードのDeliteボタンを押すと削除できます。
「削除後間隔を詰める」を選択すれば自動的に間隔が詰まります。

音声が動画より長い場合
下記のように音声の方が動画より長い場合は端をカットすることで対応できます。

⇧音声ファイルの端にマウスを移動すると矢印が変化するので、そのままドラッグ&ドロップでカットできます。
【削除後間隔を詰める】を選択すれば自動的に間隔が詰まります。

スマートフィットで自然に
上記の方法だと音声の最後が不自然なので、以下の「スマートフィット」機能を使います。

⇧①の音声ファイルを選択した状態で②の「ツール」ボタンから③の「スマートフィット」を選びます。

⇧画面が変わるので①の「プロジェクトの最後まで音声を合わせる」にチェックを入れ②の「OK」ボタンを選択します。
「音声スマートフィット」はUltimate以上でないと付いていない便利な機能です。

動画に合わせて音声がピッタリ合いました。

⇧つなぎ目が調整された部分です。
実際に音声を聞くと自然な感じでつながっています。

⇩カット・トリミングに関しては下記の記事でも詳しく解説しています。
【超便利!】PowerDirectorでカット・トリミング編集する方法6選
⇧動画のカットがメインですが基本的な操作は同じです。

音声カットまとめ
①音声の余分な箇所はカットする
②音声が動画より長い場合は「音声スマートフィット」を使うと便利
③「音声スマートフィット」は「Standard」と「Ultra」には付いていない機能なので注意
⇩PowerDirector各製品の機能の違いについては下記の記事で解説しています。
PowerDirectorの違いを徹底比較!購入するならどれがいい?
④音声ノイズを除去する
音声に雑音が入っている場合は「ノイズ除去」をしましょう。

- 音声クリップを選択後、②の「補正・強調」を選び③の「音声ノイズ除去」を選択します。
- ④の項目が3つあるので、音声ファイルの雑音に合わせて選択し、レベルを調整すると適用されます。
- ⑤の「すべてに適用」を押すとタイムラインにある全ての音声クリップに適用します。
最初はレベルを50で試してみてノイズが無くならない場合は100で適用しましょう。
雑音によっては完全になくならない場合もあります。

風切り音がひどい時
風切り音がひどい時は「AIによるウインドノイズ除去」を適用すると綺麗になります。

⇧①と②の「ウインドノイズ除去」を選択し、③でレベルを調整して④で適用です。
風切り音がひどい時は100%で試してみましょう。
以下では「AIによるウインドノイズ除去」の効果を検証しました。

⇧風切り音がうるさくてしゃべっている声が聞き取りにくい。
⇧ウインドノイズ除去適用後。若干不自然な箇所はありますが、おおむね聞き取りやすいです。
このように、PowerDirectorはAI機能が素晴らしいです。

響きを除去
同じように①ではエコーなどの響きを除去する「リバーブ除去」ができます。

⇧②の「スピーチ強調」ではAIが自動的に周りの雑音を抑えて聞き取りやすい状況にしてくれます。
このAI機能は便利ですがPowerDirector Ultimate以上でないと使えません。

ノイズ除去まとめ
①雑音がひどい場合は「音声ノイズ除去」を試してみる
②AIによるノイズ除去の効果は素晴らしいが「Standard」や「Ultra」バージョンには付いていないので注意
⇩PowerDirector各製品の機能の違いについては以下の記事で詳しく解説しています。
PowerDirectorの違いを徹底比較!購入するならどれがいい?
⑤フェードイン・フェードアウトを設定する
オープニングの最初やエンディングの最後など音声を徐々に大きくしたり小さくしたりしたい場合があります。

- 音声クリップを選択した状態でキーボードのCtrlボタンを押しながらキーフレーム(白い○)を追加します。
- キーフレームを2か所追加した状態で冒頭側の白い○を下げればフェードイン、末尾を下げればフェードアウトです。
⇧他にも色々やり方はありますが一番シンプルで操作しやすい方法です。

⇩フェードイン・フェードアウトのやり方については下記の記事でも詳しく解説しています。
PowerDirectorでフェードイン・フェードアウトする方法4選
動画も音声もフェードイン・フェードアウトのやり方は同じです。

フェードまとめ
音声をフェードイン・フェードアウトするにはキーフレーム(白い○)を追加するのが簡単
⑥音量が小さい時などはオーディオエディターで細かく編集する
元々の撮影した動画の音声が小さすぎると②で解説した方法で音量を上げてもまだ音量が小さい場合があります。
その場合は通常の音量調整に加えてオーディオエディターで編集します。

⇧動画クリップ上で音声を最大まで上げる。(通常の音量調整)

⇧①で音声クリップを選択した状態で②の「ツールバー」から③の「オーディオエディター」を開く。

- ①の「音量ダイナミックレンジ」から②をスライドさせて音量を調整します。
- ③でプレビュー確認し、良ければ④の適用、⑤のOKへ。
出力ゲインを上げ過ぎると音が割れるので調整しましょう。

オーディオエディターその他の機能
オーディオエディターでは他にも色々な編集機能があります。

- 声にプライバシーをかけたい場合は声質を上げることで対応できます。
- ①の歪みから「ピッチシフト」を選択し、②でスライドを調整します。
試しに声質を最大の6にして適用してみました。

⇧ピッチシフト適用前。
⇧ピッチシフト適用後
若干声の質は悪いですが、プライバシーをかけるという意味では活用できます。

⇧同じくリバーブ機能を使って響きを適用してみました。
色々触ってみると面白いです。

オーディオエディター
まとめ
オーディオエディター機能を使うと音量を更に上げたり声質を変化させるなど細かい編集ができる
⑦動画ファイルまたは音声ファイルで出力する
音声や音楽・BGM・効果音の編集が完了したら、動画MP4ファイルや音声WAVファイルとして出力します。
動画から音声部分だけを出力したい場合は前述の①で解説したように、動画と音声のリンクを解除した上で編集して出力します。
- PowerDirectorで書き出せる音声形式は「M4A/WMA/WAV」の3種類。
- MP3は対応していない。
以下では音声ファイルとして書き出す方法を解説します。


⇧上部タブから「出力」を選択します。

- ①の「ファイルを出力」から②の「標準2D」を選び③の「音符マーク」を選択します。
- ④の「ファイル拡張子」でWAVを選択し⑤の「音質」は512Kbpsを選び、出力ボタンで出力します。
⑤の「音質」は1024Kbpsも選択できますが、元の音質以上には良くなりませんので512Kbpsで十分です。

出力まとめ
音楽専用ファイルの作り方は、動画から音声ファイルを抜き出して出力することで可能。
⇩動画や音声の出力方法については下記の記事で詳しく解説しています。
PowerDirectorで動画を出力・書き出しする方法おすすめ3選
PowerDirectorで音声をクロスフェードしたい場合
BGMとBGMのつながりを自然にするために、1曲目の終わりをフェードアウトさせて2曲目をフェードインさせる方法があります。

⇧手動で1曲目と2曲目をつなぎ目を自然にする。
この方法でも十分ですが下記の方法で簡単にできます。


⇧音声ファイルを重ねて「クロスフェード」を選択するだけで、自然なつなぎ目になります。
重ねる範囲を調整して一番自然になるようにしましょう。

⇧クロスフェード適用前
⇧クロスフェード適用後
少しわかりにくいですが、最初の曲をフェードしながら2曲目が重なっているのが分かります。

PowerDirectorで音声や・BGM・効果音など素材を使う方法
PowerDirectorを購入すると、あらかじめBGMや効果音などが内蔵されています。

⇧購入した製品によって内蔵されているBGMや効果音の数が異なります。
サブスク版のPowerDirectorが一番多いです。


- ①の「メディアルーム」から②の「BGM・効果音」を選択し、③のカテゴリーを選びます。
- ④にBGMなどが表示されるので⑥でダウンロードして、タイムラインにドラッグ&ドロップで配置します。
- ⑤のチェックが入っていると既にダウンロードした状態です。

⇧サブスク版のPowerDirector365を購入すると「CyberLink Application Manager」がパソコン内にインストールされるので起動します。

⇧①の「音声」から気になる曲があれば②を選択すると曲が聞けるので再生して気に入ったらダウンロードします。
ダウンロードした曲は前述のBGMの中に入ります。

PowerDirectorで音声編集する際によくある質問と解決法6選
PowerDirectorで音声編集する際によくある質問は以下の6つです。
以下で詳しく解説します。
①音声を別撮りする方法は?
マイクがあればPowerDirectorの「ナレーションルーム」機能で音声の別撮りができます。

⇧①から②の「ナレーションルーム」を選択します。

- ①の「デバイス」を選択し、②でPCにつながっているマイクを選びます。
- ③でマイクの音量を調整できます。
マイクがミュートになっていないか注意してください。


⇧①の「録音」を選択すると録音が開始しますが、初回だけ録音先の選択が出ます。
特にこだわりが無ければデフォルト状態でOKです。


⇧再度「録音」ボタンを押すと録音が停止し、タイムラインに音声ファイルとして配置されます。
②動画の音声を消すには?
動画の音声だけを消したい場合は、動画と音声を切り離して音声を削除します。

⇧動画上で右クリックし「動画と音声のリンクを解除」を選択します。
動画と音声が切り離されるので音声だけ選択してキーボードの「Delite」で削除します。


⇧音声だけを選択して消しましょう。
③音量の目安を教えてください
音声の中でもBGMは特に、思ったよりもうるさく感じることが多いです。
編集中は気付かないことが多く、MP4に出力して再生した時点で初めて気付くことが多いです。
なので何回か編集・出力を繰り返して調整するしかありません。
BGMとナレーションが重なる部分は、BGMが大きいとナレーションが聞こえないので特に注意が必要です。
耳で聞いているだけではなかなか判断できないことも多いので音量メーターを併用することをおすすめします。
私はMP4で出力した動画をテレビなどで何度も聞いて微調整します。


⇧BGMのさびの部分(一番大きくなる部分)でも緑色の真ん中くらいなら心地よいです。

⇧上記のように黄色や赤色になるとかなりうるさいので注意しましょう。

⇧音量メーターは①の「表示」から②の「音量メーターを表示」で表示されるようになります。
StandardとUltraにはこの機能はありません。

④CDなど外部から音声を取り込みする方法を教えてください
CDなどから音楽を入れる方法は以下の手順です。

⇧①の「ファイル」から②の「取り込み」を選択。

⇧CDをドライブに入れると「CDから取り込み」が選択できます。

⇧①で保存するフォルダーを選び②で録音開始。

⇧基本的に1トラックずつしか録音できないので上記の箇所を変更して順番に録音しましょう。
CDの取り込みはWindowsメディアプレイヤーを使うとまとめて取り込めます。

⑤PowerDirectorで音量全体を均一にしたい場合は?
撮影した動画や録音した音声によっては音量が均一でない場合が多いです。
特に他人に撮影してもらった動画を集める場合、音量がバラバラです。

音量を均一する方法は以下です。

- 音声ファイルを横に並べてドラッグ&ドロップで両方選択した状態にします。
- 右クリックから音声正規化を選ぶと自動的に音量が統一されます。
完全に同じになることは少ないので手動で微調整しましょう。

⑥音声波形が出ない場合の対処法を教えてください
音声クリップの音声波形が時々表示されない場合があります。
パソコンの処理が追い付いていない場合によくある現象です。
少し時間がたてば表示されるのでしばらく待ちましょう。
頻繁に起きる場合で気になる人はパソコンのスペックを上げましょう。

【まとめ】PowerDirectorで音声を編集して素敵な動画を作ろう
以上、PowerDirectorで音声編集する使い方7ステップについて解説しました。
再度確認です。
- PowerDirectorでの音声編集は、動画を編集するのと操作方法はほぼ同じ。
- オーディオエディター機能を使えば音声の細かい編集が可能。
- PowerDirectorで音声を出力する方法も、MP4動画を出力する操作とほぼ同じ。
早速、PowerDirectorで音声編集するテクニックを身につけて、快適な動画編集ライフを楽しみましょう。
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