
撮影した動画の音声にノイズが入ります。
PowerDirectorで音声ノイズを除去する方法を教えてください。
このような声にお応えして参考となる記事をご用意しました。
今回の記事ではCyberLinkの動画編集ソフトPowerDirector(パワーディレクター)で
音声ノイズを除去する方法
について解説します。
記事の内容を実践していただくだけで簡単に音声ノイズが除去でき、YouTubeなどに投稿する素敵な動画が完成しますよ。
私は動画編集歴10年以上。
これまでに20種類以上の動画編集ソフトや動画変換ソフトを使ってきました。
CyberLinkのPC用動画編集ソフトPowerDirectorは初心者に使いやすい動画編集ソフトなので、ノイズを除去する方法も比較的簡単です。
しかし、細かい設定や使用方法、使い方が分かりにくい箇所も若干あるのでぜひ参考にしてくださいね。
この記事で分かること
- PowerDirectorの基本機能で音声ノイズを除去する方法
- PowerDirectorのAI機能で音声ノイズを除去する方法
- 映像ノイズを除去する方法
- PowerDirector以外の無料ソフトで音声ノイズを除去する方法
※パソコン環境は、Windows版、Mac版いずれも同じ操作です。
動画編集の副業で月10万円を目指す方法をまとめました。多くの方が成功しています。ぜひご覧下さい。
動画編集副業の始め方3ステップ【初案件獲得までのロードマップ】
⇩PowerDirectorの基本的な使い方は以下の記事で詳しく解説していますので必要な方は先にご覧下さい。
PowerDirector365の使い方を5つのステップで解説する【初心者向け】
PowerDirectorで音声ノイズを除去する3つの方法
PowerDirectorでノイズを除去する方法は以下の3つです。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
以下で順番に詳しく解説します。

①PowerDirectorの音声ノイズ除去機能を使う
1つ目はPowerDirectorの標準機能で音声ノイズを除去する方法です。
標準機能では下記の3ノイズが除去できます。
※標準機能は基本的な機能なので、PowerDirectorのどの製品を購入しても使えます。
それぞれの使い方を順番に解説します。

静止ノイズを除去する
静止ノイズとは、静かな所でも録音されてしまう「サー」という音です。
普通に聞いていると気にはなりませんが、ヘッドフォンなどで聞くとよく分かります。
なので静止ノイズが気になる方はヘッドフォンやイヤフォンで確認しながら除去しましょう。

- ①の動画又は音声クリップを選択した状態で、②の「補正・強調」を選択する。
- ③の「音声ノイズ除去」を選び、④で静止ノイズを選択する。
- レベルを調整すると自動的に適用される。
- ⑤の「すべてに適用」を押すと、タイムラインに配置している全てのクリップに適用される。
- ノイズ除去が適用されると動画クリップの左下にアイコンが表示される。
最初はレベルを50で試してみてノイズが完全に無くならない場合は100で適用してみましょう。
雑音によっては完全になくならない場合もあります。

風切り音を除去する
2つ目は風切り音を除去する方法です。
外で撮影した動画は精度の高いマイクを使っても風の音が入ることが多く、対処法も無いため編集の必要性が高いです。

- ①の動画又は音声クリップを選択した状態で、②の「補正・強調」を選択する。
- ③の「音声ノイズ除去」を選び、④で「風切り音」を選択する。
- レベルを調整すると自動的に保存される。
- ⑤の「すべてに適用」を押すと、タイムラインに配置している全てのクリップに適用される。
- 左下にアイコンが表示されれば、風切り音除去が適用されている証拠。
撮影時のノイズがあまりにも大きい風切り音は除去できません。
レベルを最大にすると風切り音は綺麗になくなりますが、声にも影響が出る場合があります。

カチカチ音を除去する
3つ目はカチカチ音を除去する方法です。
あまり馴染みのない音ですが「ぱちっ」という、音声に瞬間的に入ってしまう音のことを指します。

- ①の動画又は音声クリップを選択した状態で、②の「補正・強調」を選択する。
- ③の「音声ノイズ除去」を選び、④で「カチカチいう音」を選択すると適用される。
- ⑤の「すべてに適用」を押すとタイムラインに配置している全てのクリップに適用される。
- 左下にアイコンが表示されれば風切り音除去が適用されている証拠。
②PowerDirectorのAI機能を使って音声ノイズを除去する
- サブスク版だとpowerdirector365版。
- 買い切り版だとPowerDirectorUlttimate以上。
の製品を購入するとAI機能が搭載されていて使用できます。
※AI機能は標準機能よりも精度の高いノイズ除去が可能になります。
StandardとUltra製品では使えません。
製品の変更は途中でできないので、注意しましょう。

⇩PowerDirectorの機能の比較は下記の記事で詳しく解説しています。
PowerDirectorの違いを徹底比較!購入するならどれがいい?
前述の標準機能で風切り音を除去しても限界がある場合にこちらの機能の使用をおすすめです。
AIで使える機能は
- ウインドノイズ除去
- リバーブ除去
- スピーチ強調
の3つです。
それぞれの使い方を順番に解説します。

ウインドノイズを除去する
AI機能を使って撮影時のウインドノイズを除去する方法です。

- ①と②で「ウインドノイズ除去」を選択する。
- ③でレベルを調整して④で適用です。
操作は簡単です。

- 上限周波数⇨設定した周波数以上の音は変化させない
- 除去レベル⇨この数値が大きいほど雑音を除去できるが、大きすぎると残したい音声にも影響が出る
- 補償⇨この数値が大きいほどできるだけ自然に近い音声になる
風切り音がひどい時は100%で試してみましょう。
今回は「AIによるウインドノイズ除去」の効果を検証しました。

⇧風切り音がうるさくてしゃべっている声が聞き取りにくい。
⇧「AIによるウインドノイズ除去」適用後。若干不自然な箇所はありますが、おおむね聞き取りやすいです。
このように、PowerDirectorはAI機能が素晴らしいです。

リバーブを除去する
リバーブ(Reverb)は「残響」という意味です。
声にエコーがかかっている場合に響きを除去することが可能です。

- ①の動画又は音声クリップを選択した状態で②の「補正・強調」を選択します。
- ③と④で「リバーブ除去」を選びます。
「全てに適用」を選択すると、タイムラインにある全ての音声に適用されます。


⇧①の除去レベルを100に近くするほど最大限除去します。②で適用されます。
- 除去レベル⇨この数値が大きいほど雑音を除去できるが、大きすぎると残したい音声にも影響が出る
- 補償⇨この数値が大きいほどできるだけ自然に近い音声になる
スピーチを強調
PowerDirectorのAI機能「スピーチを強調する」を使うと背景の音声ノイズを自動的に排除して話が聞き取りやすくなります。

⇧①の動画又は音声ファイルを選択後、②③の「スピーチ強調」を選びます。

⇧①の「スピーチレベル」を100%に近くするほど最大限除去されます。
- スピーチレベル⇨この数値が大きいほど雑音を除去できるが、大きすぎると残したい音声にも影響が出る
- 補償⇨この数値が大きいほどできるだけ自然に近い音声になる
⇧ノイズ入りスピーチ。
⇧「AIによるスピーチ強調」適用後。
「スピーチ強調」機能はかなり優秀です。

③PowerDirectorのオーディオエディター機能を使って音声ノイズを除去する
※こちらのノイズ除去方法は質を求める人にはおすすめしません。
3つ目はオーディオエディターで音声ノイズを除去する方法です。

- トラック上①の音声クリップを左クリックで選択する。
- ②の「ツール」バーから③の「オーディオエディター」を選びます。

- ①の「ノイズリダクション」から②の項目と適用レベルを選びます。
- ③のプレビューで確認し、良ければ④と⑤で保存します。
- ステーショナリー⇨日常生活で発生するノイズ
- ウインド⇨風切り音
- クリックノイズ⇨マウスクリックなどのカチカチ音
大きな効果があるかと言われれば正直そこまで期待できるものでは無いです。

PowerDirectorの映像ノイズ機能を使って除去する
最近のビデオカメラは高性能なので映像にノイズが入ることもほとんど無いですが、時々ジャミジャミが入る場合もあります。
PowerDirectorの映像ノイズ除去機能を使うと改善される場合もあるので使ってみましょう。

- ①のように動画クリップを選択した状態で②の「補正・強調」を選択します。
- ③の映像ノイズ除去から④の「レベル」を調整することで適用されます。
⑤を選択すると全てのクリップに適用されます。
映像ノイズ除去の効果はそれほど大きくないので過度に期待しない方が良いです。

無料のアプリやソフトを使ってノイズ除去する方法
PCで【Audacity】という無料アプリ(ソフト)があります。
ノイズ除去はもちろん
- 音楽の取り込み
- 音量調整
- MP3への変換
など、音声に関する機能は無料ソフトとは思えないくらい充実しています。
無料ソフト「Audacity」でノイズ除去する方法を下記にまとめました。

- Audacityを起動したらホーム画面左上の①「ファイル」からノイズ除去する対象の音声ファイルを選択し、読み込む。
- ②は一番上にチェックが入っていることを確認して③でOK。

- ドラッグ&ドロップでノイズ除去したい範囲を選択する。
- 音声全体をノイズ除去したい場合は、上部タブ「選択」から「すべて」を選びます。

⇧ホーム画面①の上部タブ「エフェクト」から②の「ノイズの除去」を選択します。

- ①の「ノイズプロファイルの取得」を選択すると、音声ファイルのノイズデータをアプリが読み込む。
- 画面が一旦閉じるので再度「エフェクト」から「ノイズの除去」を選択し②のレベルを調整して③で確定。
除去レベルや感度を上げ過ぎると声も小さくなるのでやり過ぎないように注意しましょう。

「エフェクト」タブでは他にも「クリックノイズ」や「音量調整」ができます。

⇧「正規化」を選択すると音声レベルを調整できます。

⇧ホーム画面上部「ファイル」タブからはMP3への変換など、音声ファイルの変更が可能です。
「PowerDirector」はMP3への変換ができないので、MP3に変換したい時は「Audacity」がおすすめです。

PowerDirectorでノイズ除去機能を使用する際によくある質問と解決法3選
PowerDirectorでノイズ除去機能を使用する際によくある質問と解決法は以下の3つです。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
以下で順番に詳しく解説します。

①再生時に音が割れる時の対処法は?
BGMなどを再生すると、音声素材にノイズが入っていると声が聞こえにくいため音を大きくしがちです。
そのため音が割れる場合が多いです。
前述で紹介した「AIによるウインドノイズ除去機能」や「スピーチ強調機能」を使ってノイズを除去した上で音を上げましょう。
⇩PowerDirectorで音量調整する方法は以下の記事で詳しく解説しています。
PowerDirectorでBGM・音声・効果音の音量を調整する5つの方法
②PowerDirectorで特定の音を消す方法はある?
PowerDirectorには特定の音だけ消す方法はありません。
再生した時のノイズの種類によって、今回紹介した除去方法を適用してみるしか無いです。
なお、今回紹介した除去方法は複数重ねて使用することで音声素材に適用することも可能です。
ウインドノイズ除去+スピーチ強調など更に効果がある場合もあるので色々試してみましょう。
何回も試しているうちに除去レベルの感覚が養われます。

③動画や映像のブロックノイズを消す方法は?
PowerDirectorで映像ノイズを除去する方法は前述で紹介した使用方法しかありません。
ノイズ除去レベルを最大にして適用することで除去できる場合があります。
【まとめ】PowerDirectorで音声ノイズを除去して素敵な動画を作成しよう
以上、CyberLinkのPowerDirectorで音声ノイズを除去する使用方法について解説しました。
再度確認です。
- 標準機能でも最低限の音声ノイズ除去はできる。
- AIによるノイズ除去が超優秀なのでおすすめ。
- AI機能を使うならPowerDirector365がおすすめ。
- CyberLinkのPowerDirectorには映像のノイズも除去する機能がある。
- 音声編集の無料ソフトは「Audacity」がおすすめ。
早速、CyberLinkのPowerDirectorでノイズを除去して素敵な動画を制作しましょう。
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