
PowerDirectorで動画や画像を挿入して重ねる方法を教えてください。
このような声にお応えして参考となる記事をご用意しました。
こちらの記事では動画編集ソフトPowerDirector(パワーディレクター)で
動画に動画や画像を挿入して重ねる方法
について解説します。
記事の内容を見ていただくだけで簡単にピクチャーインピクチャーができて、素敵な動画が完成しますよ。
私は動画編集歴10年以上。
これまでに20種類以上の動画編集ソフトや動画変換ソフトを使ってきました。
PowerDirectorは初心者に使いやすい動画編集ソフトなので、動画や画像を重ねる方法も比較的簡単です。
しかし、設定や使い方が若干分かりにくい箇所もあるのでぜひ参考にしてくださいね。
この記事で分かること
- PowerDirectorで動画の上に動画を重ねる方法。
- PowerDirectorで動画の上に画像を重ねる方法。
- 動画の背景を透過して別の動画と重ねる。
- 画像の背景を透過して人物のみを重ねる方法。など
動画の中に動画や画像を挿入することをピクチャーインピクチャーと言います。

動画編集の副業で月10万円を目指す方法をまとめました。多くの方が成功しています。ぜひご覧下さい。
動画編集副業の始め方3ステップ【初案件獲得までのロードマップ】
⇩⇩PowerDirectorの基本的な使い方は以下の記事で詳しく解説していますので必要な方は先にご覧下さい。
PowerDirector365の使い方を5つのステップで解説する【初心者向け】
PowerDirectorで動画の中に動画を挿入して重ねる方法
動画の中に動画を重ねると以下のことが可能になります。
- ピクチャーインピクチャー
- 2画面同時再生や4画面同時再生
- 別の背景との合成
下記で例を解説します。

①ピクチャーインピクチャーの例
動画の中に動画や画像を挿入することをピクチャーインピクチャーと言います。
⇧同時に流したい動画がある場合に便利です。
②2画面同時再生や4画面同時再生の例
⇧4画面を同時に再生もできます。
③別の背景との合成の例
⇧別の背景との合成もできます。
動画を重ねる方法は以下の3ステップです。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
以下の順番でやり方を詳しく解説します。

①動画を挿入する
PowerDirectorで動画の上に動画を挿入する方法は以下の3ステップで行います。
- 1つ目の動画を挿入する。
- 重ねたい動画を挿入する。
- 重ねた動画を編集する。
以下で順番に解説します。

①1つ目の動画を挿入する
1つ目の動画をタイムラインに配置します。

①の「メディアルーム」から②と③の「メディアファイルの読み込み」を選択し動画を読み込むと④の「ルーム」に表示されます。
ドラッグ&ドロップで⑤のタイムラインに配置しましょう。

②重ねたい動画をタイムラインに配置する
続いて重ねたい動画を同じようにタイムラインに挿入します。

⇧先程配置した動画の下側に配置します。
ドラッグ&ドロップで⑤のタイムラインに配置しましょう。

③重ねた動画を編集する
2番目に挿入した動画を小さくします。

⇧タイムラインに2番目に設置した動画を右上のプレビュー画面で小さくします。
これで2画面同時再生ができます。
同じ要領で3画面以上も可能です。

タイムラインの位置関係
タイムラインに配置した素材の位置関係は以下の通りです。

⇧デフォルト状態だと下に行くほど前面に表示されます。
設定で逆にもできます。

素材の表示順序を設定
右上の歯車から表示順序を設定できます。

⇧③の「タイムラインのトラックを逆順にする」にチェックを入れるとトラックの一番上が最前面になります。
自分が使いやすい方で設定しましょう。

グリッド線の活用
画面を分割する際はグリッド線を活用すると編集しやすいです。

⇧①からグリッド線を設定すると②のように線が細かくできるため編集しやすいです。
4画面同時再生したい場合は「2×2」がおすすめです。

②挿入した動画を切り抜き&拡大縮小して重ねる
続いて動画を切り抜きして拡大縮小した上で重ねる方法を解説します。
①切り抜きの選択

⇧重ねたい動画①を選択し②の「ツール」から③の「切り抜き」を選びます。
②画面の見方

- ①の枠を調整することで拡大縮小できる。
- 拡大縮小した結果は②に表示される。
③拡大縮小する
枠をドラッグ&ドロップして拡大縮小します。

⇧拡大範囲は大きいですが、縮小できる範囲は少しです。
拡大すると映像が荒くなるのでバランスを考えましょう。

⇩ズームや拡大縮小については下記の記事で詳しく解説しています。
PowerDirectorでズーム&パンや拡大縮小をする方法7選【2023年最新版】
③拡大縮小した動画を編集する
前述と同じくプレビュー画面で大きさを調整します。

⇧プレビュー画面の枠をドラッグ&ドロップすると調整できます。
拡大縮小した動画を重ねる方法について解説しました。

③動画の背景を透過して別の背景と重ねる
動画の背景を透過して別の背景と重ねる方法を解説します。
動画の背景を透過するには下記のようにグリーンバックで撮影した動画が必要です。
⇧グリーンバックで撮影したドローン。
クロマキー合成について解説します。

①動画をタイムラインに配置してPiPデザイナーを起動する
背景にしたい動画と背景を透過したい動画をタイムラインに配置します。

⇧②の背景を透過した動画を①と合成します。
②をダブルクリックしてPiPデザイナーを起動しましょう。

②スポイトでグリーンを吸う
グリーン色を透過します。

⇧③の「クロマキー」にチェックを入れて④のスポイトをドラッグ&ドロップで⑤に持っていきクリックするとグリーンが透明になります。

⇧グリーンバックが透過し、別の背景と合成されました。
③ムラを調整する

⇧「色の範囲」と「ノイズ除去」をスライドするとムラが調整できます。
グリーンバックでの撮影がしっかりできていれば綺麗に透過できます。

⇩グリーンバックでの撮影やクロマキー合成については下記の記事で詳しく解説しています。
PowerDirectorのクロマキー合成で背景透過する方法【うまくいかない対処法も解説】
PowerDirectorで動画の中に画像を挿入して重ねる方法
続いて動画の中に画像を挿入して重ねる方法を解説します。動画の中に画像を重ねることで下記のことができます。
- 動画に重ねた画像を動かす
- 画像の背景を透過して動画に重ねる
- 動画に複数の写真を重ねる(コラージュ)
⇧動画の一部に別の画像を挿入して説明したい場合。
⇧画像のドローンだけ切り抜いて、別の動画と合成したい場合。
⇧複数の写真を重ねてコラージュを作りたい場合。
どうがに画像を重ねる方法は以下の通りです。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
詳しいやり方について下記の順で解説します。

①動画に画像を重ねる
動画に画像を重ねる方法は、前述で解説した動画を重ねる方法とほぼ同じステップです。
①動画と画像をタイムラインに配置する

⇧①の動画を配置したら、重ねたい画像②を動画の下側に配置します。
②重ねた画像を切り抜きする
画像の縦横比を動画と同じ16:9に切り抜きします。
強制では無いですが、16:9にしておくと編集しやすいです。


⇧①の画像を選択し、②の「編集」から③の「切り抜き」を選択します。

- デフォルトでは①の16:9になっています。
- ②の枠を操作して表示したい部分に合わせましょう。
- 切り抜きした状態が③に表示されます。
他にも「9:16」や「フリーフォーム」などにも切り抜きできるので、自分の使い方に合ったものを選びましょう。

③重ねた画像を調整する
最後に重ねた画像の大きさなどを調整します。

⇧前述の動画のように、プレビュー画面で重ねた画像をドラッグ&ドロップで調整します。
動画に画像を重ねる基本的な操作は以上です。

②画像の背景を透過して人物だけを動画に重ねて合成する
ここからは画像の中から人物だけを切り抜いて動画に重ねる方法を解説します。
⇧こちらの動画に下記の画像の人物を重ねます。

⇧こちらの画像から人物だけを切り抜いて上記の動画と重ねます。
①動画と画像をタイムラインに配置してマスクデザイナーを起動する
動画①と重ねる画像②をタイムラインに配置します。

⇧③の「ツール」から④の「マスクデザイナー」を起動します。プレビューの表示は⑤のようになっています。

⇧①の「マスク」から②の「カスタムのペイントマスク」を選択する。

- ①の「最も目立つオブジェクトを自動的に選択」をクリックする。
- ②のようにAIが自動的に人物だけを切り抜きしてくれます。
切り抜きを確認したら③で確定します。


⇧画面が戻るので「OK」を押下。
枠を動かすとずれてしまうので一旦確定させましょう。


⇧プレビュー画面で大きさを調整して完了です。
このように画像の場合はグリーンバックで撮影しなくてもAI機能で切り抜きできます。
AIによる切り抜きは「Standard」と「Ultra」モデルには付いていない機能なので注意してください。

⇩PowerDirectorの各製品の機能の違いについては下記の記事で詳しく解説しています。
PowerDirectorの違いを徹底比較!購入するならどれがいい?
③動画に重ねた画像を動かす
続いて動画に重ねた画像をモーション機能で動かす方法を解説します。
⇧モーションを使うと初心者の方でも画像を簡単に動かすことができます。
画像をダブルクリックして「PiPデザイナー」を起動する

⇧①のモーションを選択し②から気に入った動きを選択します。
今回は②の渦巻きみたいな動きを選びました。
あらかじめ動きが登録されているので便利です。

⇩画像を動かす方法は下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
④写真を複数枚並べてコラージュを作る
最後に写真を複数枚並べてコラージュを作る方法を解説します。作成方法は下記の2通りです。
- 画像を複数枚タイムラインに配置して分割する。
- ビデオコラージュデザイナーを使う。
これまでに解説した方法で以下の様にコラージュを作ることができます。
順番に解説します。

①画像を複数枚タイムラインに配置して分割する
これまでに解説した方法でコラージュを作ります。

⇧①のように画像を並べて②のプレビュー画面で大きさを調整して4分割にする。
比較的簡単に作成できます。

②ビデオコラージュデザイナーを使う
PowerDirectorのビデオコラージュデザイナーを使うと簡単にコラージュが作成できます。
こちらの方が比較的簡単に作れます。

⇧ビデオコラージュデザイナー機能を使って作成した動画。
ビデオコラージュデザイナーは便利な機能ですが「Standard」と「Ultra」では使えません。

⇩PowerDirectorの各製品の機能の違いについては下記の記事で詳しく解説しています。
PowerDirectorの違いを徹底比較!購入するならどれがいい?
③ビデオコラージュデザイナーの使い方
ビデオコラージュデザイナーを起動します。
画像で解説していますが、動画でもできます。


⇧①の「プラグイン」から「ビデオコラージュデザイナー」を起動します。

⇧①から気に入ったレイアウトを選択し、②の画像を③にドラッグ&ドロップします。

⇧画像に表示される①の時計マークを選択し②で表示する時間を設定できる。
作成したビデオコラージュがタイムラインに配置されるので、文字やオブジェクトなどを挿入しましょう。

PowerDirectorで動画や画像を挿入して重ねる際のQ&A
PowerDirectorで動画や画像を挿入して重ねる際によくある質問は以下の3つです。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
下記で順番に解説します。

①画像を取り込みたい場合は?
動画や画像の素材を取り込みたい場合は全て「メディアルーム」から行います。

- ①の「メディアルーム」から②の「ファイルの読み込み」を選択。
- 読み込みたいファイルに応じて③を選択する。
- メディアファイルの読み込み⇨動画や画像をファイル単位で読み込む
- メディアフォルダーの読み込み⇨動画や画像をフォルダー単位で読み込む
- shutterstockとGetty imagesからメディアをダウンロード⇨各種素材を読み込む(サブスク版を購入していないと使えない)
- サイバーリンククラウドからメディアをダウンロード⇨自分でクラウドに保存したデータを読み込む
- DirectorZoneから効果音をダウンロード⇨コミュニティサイトから素材をダウンロードする(PowerDirector使用者なら誰でもOK)
読み込んだ素材は「ルーム内」に表示されるのでドラッグ&ドロップでタイムラインに配置しましょう。

②画像を編集したい場合は?
画像自体に手を加えたい場合など、編集したい時は以下の5つがあります。
- 画像の切り抜き
- PiPデザイナー
- マスクデザイナー
- ペイントデザイナー
- PhotoDirector
以下で簡単に解説します。

①画像の切り抜き

⇧画像を右クリックすると「切り抜き」が選択できます。
②PiPデザイナー

⇧②の「ツール」からは③の「PiPデザイナー」と「マスクデザイナー」を起動できます。

⇧PiPデザイナーでは画像を反転させたり、動きを付けたりできます。
③マスクデザイナー

⇧②の「ツール」からは③の「PiPデザイナー」と「マスクデザイナー」を起動できます。

⇧マスクデザイナーを使うとあらかじめ決められた形で切り抜きできます。
④ペイントデザイナー
ペイントデザイナー機能を使うとフリーハンドで書いた文字がそのまま動画になります。
⇧このように書いた文字が動画になります。

⇧①の画像を選択して②の「プラグイン」から③の「ペイントデザイナー」を選ぶ。

- ①で色や太さを選択して②にドラッグ&ドロップで文字を書く。
- 再生ボタンで確認し、③の「保存」で名前を付けて保存しましょう。

⇧①の「ビデオオーバーレイルーム」から②の「カスタム」を選択すると③に保存されている。
ドラッグ&ドロップでタイムラインに配置しましょう。

⑤PhotoDirector
画像の本格的な編集をするにはPhotoDirectorを購入するのがおすすめです。

⇧PhotoDirectorを購入しているとPowerDirectorと連携して使えます。
PhotoDirectorを使うには単体で購入するか、PowerDirectorの最上位版DirectorSuite365を購入すると付属してきます。

③画像をフェードイン・フェードアウトしたい場合は?
画像をフェードイン・フェードアウトしたい場合はPiPデザイナーを使うのがおすすめです。

- タイムラインの画像をダブルクリックすると「PiPデザイナー」が開く。
- ②のフェードイン・フェードアウトにチェックを入れる。
他にも方法はありますが一番シンプルなやり方です。

⇩PowerDirectorでフェードイン・フェードアウトする方法は下記の記事でも詳しく解説しています。
PowerDirectorでフェードイン・フェードアウトする方法4選
【まとめ】PowerDirectorで動画や画像を挿入して重ねる方法をマスターしよう
以上、PowerDirectorで動画や画像を挿入して重ねる方法について解説しました。再度確認です。
- PowerDirectorで動画や画像をを挿入して重ねるにはタイムラインに並べるだけ。
- 重ねた動画や画像を切り抜きすると見栄えが良い。
- グリーンバックで動画を撮影すれば背景を透過して別の背景と重ねることができる。
- 画像の背景を透過して別の背景と重ねるにはAI機能を使うと便利。
- ビデオコラージュや写真コラージュを作ることも可能。
早速、PowerDirectorで動画や画像を挿入して重ねる方法をマスターして快適な動画編集ライフを送りましょう。
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