
PowerDirectorを使って背景を透過したいです。
クロマキー合成のやり方を教えてください。
このような声にお応えして参考となる記事をご用意しました。
こちらの記事では動画編集ソフトPowerDirector(パワーディレクター)の
クロマキー合成機能で背景を透過する方法
を解説します。
記事の内容を実践していただくだけでPowerDirectorでのクロマキー合成のやり方が分かり、素敵な動画を製作できますよ。
私は動画編集歴10年以上。
これまでに20種類以上の動画編集ソフトや動画変換ソフトを使ってきました。
PowerDirectorは初心者に使いやすい動画編集ソフトなので、クロマキー合成も比較的簡単にできます。
しかし、細かい設定が分かりにくい箇所もあるのでぜひ参考にしてくださいね。
この記事で分かること
- PowerDirectorでのクロマキー合成のやり方。
- クロマキー合成に必要な物。
- グリーンバック無しでクロマキー合成する方法。など
動画編集の副業で月10万円を目指す方法をまとめました。多くの方が成功しています。ぜひご覧下さい。
動画編集副業の始め方3ステップ【初案件獲得までのロードマップ】
クロマキーとは合成技術の一種のこと
クロマキー(Chroma key)とはキーイングの一種で
映像の一部から特定の色の成分を分離し、そこに別の映像を合成する技術
のことを言います。
キーイングとは、映像編集技術の一つで色・明暗などの成分から画像・映像の一部を抜き出すこと。キーイングには
- ブルーやグリーンバックで撮影をしてその色だけを取り除くクロマキー
- 明るさの情報から抜き出すルミナンスキー
などがあります。クロマは元々ギリシャ語で色の濃度を意味します。
色(クロマ)をもとにしたキー信号を使用するため、クロマキーと呼びます。

⇩PowerDirectorの基本的な使い方は以下の記事で詳しく解説していますので必要な方は先にご覧下さい。
PowerDirector365の使い方を5つのステップで解説する【初心者向け】
PowerDirectorのクロマキー合成する前に準備しておくもの
PowerDirectorのクロマキー合成で背景を透過するには以下の2つが必要です。(すぐにクロマキー合成したい方はこちら。)
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
以下で詳しく解説します。

①グリーンバック
クロマキー合成で背景を透過するにはグリーンバックが必要です。
なぜなら人の肌と真逆の色を使うことで綺麗に透過できるからです。
グリーン以外にブルーバックでもクロマキーは可能ですが、肌が青ざめてしまう場合があるのでグリーンがおすすめです。

⇧グリーンバックだと綺麗に合成できる。
グリーンバックを作成・用意するには
- 最初はとりあえず身の回りにある布などで試してみる
- 100均などでグリーンの布を買って試してみる
- 本格的にクロマキー合成するには専用のグリーンバックを購入する
という順番で行うと無駄がありません。
実際に試してみました。
以下で順番に紹介します。

身の回りの布で試す①
試しに手元にあった紺色のしわの入った風呂敷で試してみました。

⇧被写体の影が映っていると上記のように綺麗に透過できません。
肌色に近い木の貯金箱で試しています。

身の回りの布で試す②
次に水色の毛布で試してみました。

⇧先程の風呂敷よりは綺麗に透過できました。水色でも一定の効果はあります。
グリーンバックと被写体の間は影ができないように少し離しましょう。

身の回りの布で試す③

⇧白色の毛布では全くダメでした。
グリーンバックと被写体の間は影ができないように少し離しましょう。

グリーンバック購入を検討する①
手元にあった布では限界だったのでグリーンバック購入を検討しました。
⇧洗濯ばさみのように引っ掛けるタイプは持ち運びは軽いですが、しわになる可能性があり、綺麗に撮影できない場合があります。

グリーンバック購入を検討する②
シートタイプのグリーンバックも検討しました。
⇧シートタイプはしわができないですが、重たくて持ち運びが大変です。

グリーンバックを購入した
さんざん迷いましたがシートタイプを選びました。高さがワンタッチで調整できるので便利です。
⇧設置が簡単でしわができにくいメリットがありますが、場所を取るのと重たくて(約9Kg)持ち運びは大変です。
私は幅が2m欲しかったので大きい方を選びましたが、幅は1.5mのタイプがコンパクトでおすすめです。

②グリーンバックで撮影した動画
クロマキー合成にはまずグリーンバックで撮影をします。撮影する際の注意点は下記の3つです。
- グリーンバックと被写体の間を開ける
- 被写体の服装がグリーンに近いと綺麗に合成できない
- グリーンバックにしわがあると綺麗に合成できないので注意
できるだけ撮影にムラが無いとクロマキー合成する際に綺麗にできます。

PowerDirectorのクロマキー合成で背景を透過する方法3ステップ
グリーンバックとグリーンバックで撮影した動画が揃ったらPowerDirectorを立ち上げます。
クロマキー合成の手順は以下の通りです。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
以下で順番に詳しく解説します。

①素材をタイムラインに配置してPiPデザイナーを起動する
背景にしたい動画と背景を透過させたい動画をタイムラインに設置します。

⇧②の背景を透過させたい動画クリップを選択し③の「ツールバー」から④の「PiPデザイナー」を選択します。
②スポイトで背景を透過
スポイトを操作して背景を透過させます。

- ①のバーを下にスクロール。
- ②の「クロマキー合成」にチェックを入れ③の「スポイト」を選択。
- ④のグリーンの箇所へスポイトを持っていきクリックすると背景が透過する。
③ムラを調整
最後にムラを調整します。

⇧色の範囲とノイズ除去のスライドバーで、一番綺麗に透過するように調整する。

⇧撮影時に多少のムラがあっても綺麗に透過できます。
グリーンバック無しで背景を透過させる方法
PowerDirectorのマスクデザイナー機能を使うとグリーンバックで撮影しなくても簡単に背景を透過させることができます。
静止画ならこちらの機能で対応できます。

人物だけ切り抜いて別の背景と合成した状態
人物だけ切り抜いて背景と合成してみました。

⇧静止画の場合はグリーンバックが無くても合成できます。
- 人物を切り抜こう
- マスクデザイナー機能で人物だけを切り抜く手順を解説します。
①マスクデザイナーを起動する
動画をタイムラインに配置したら「マスクデザイナー」を起動します。

⇧①の切り抜きたい動画クリップを選択し②の「ツール」から③の「マスクデザイナー」を開きます。
②カスタムのペイントマスクを選択
カスタムのペイントマスクを選択します。

⇧カスタムのペイントマスクを選択します。
③自動オブジェクト選択ツールを使う
自動オブジェクト選択ツールで人物を切り抜きます。

⇧左上の①自動オブジェクト選択ツールを選ぶとAIが自動的に人物だけを切り抜いてくれます。②で確定。
AI機能のおかげで簡単に背景を透過せせることができます。
こちらの機能はUltimate以上しか付いておりません。

PowerDirectorでクロマキー合成する際によくある質問と解決法3選
PowerDirectorでクロマキー合成する際によくある質問は以下の通りです。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
皆様から特に質問が多い事項を取り上げました。順番に解説します。

①クロマキー合成がうまくいかないときはどうすればいいですか?
できるだけ撮影時に下記の点を配慮することでクロマキー合成が綺麗にできます。
- 夜の撮影は影が目立つので、できるだけ昼間の撮影が好ましい
- 被写体からグリーンバックを離すことでグリーン色が被写体に反射しないので綺麗になる
- できるだけしわが無いグリーンバックを選ぶ
置き場所がある人はシートタイプのグリーンバックがしわにならないのでおすすめです。

②グリーンバック無しでクロマキー合成する方法はありますか?
グリーンバックにこだわらなくても背景透過は可能ですが、人間の肌と逆の色でないと透過はできません。
身の回りに無ければ100均でグリーンやブルーの布を購入して試してみましょう。
毎日使うのでなければ100均でも十分です。

③スマホアプリ版PowerDirectorでクロマキー合成する方法は?
スマホアプリ版PowerDirectorでクロマキー合成する方法を紹介します。
インストールしてない人は上記リンクからスマホにインストールしましょう。

⇧スマホ版を立ち上げ新規プロジェクトを選択します。

⇧①のプロジェクト名を付け、②縦横比を選択します。
一般的な16:9で解説します。


⇧デフォルトは縦画面になっています。横画面で編集したい人は左上の矢印から設定できますので変更しましょう。

⇧①の・・・マークから②設定で変更できます。

⇧自動回転または横画面が編集しやすいです。設定したらホーム画面に戻ります。

- ①のスマホ内の背景にしたい動画を選び1回選択する。
- +ボタンが出るのでもう一度タップすると②のタイムラインに配置される。
- ③の矢印を2回タップして画面を変える。

⇧左上の①をタップします。

⇧①の「動画マーク」をタップし②の背景を透過したい動画を2回タップして③のタイムラインに配置する。

- ①で背景を透過させる動画の大きさを変更できる。
- ②をタップすると下部にツールバーが表示される。
- ③でスクロールして④の「クロマキー合成」を選択します。
タイムラインに動画が2つ以上ないとクロマキー合成が表示されません。

⇩①のスポイトをタップして②グリーンバックの箇所へ持っていきタップすると背景が透過されます。

⇧③をスライドすると綺麗さを微調整できます。編集が完了したら④で出力します。

⇧①の画質を選び②で出力できます。
有料版を購入すると4K画質が選択でき、出力した動画にPowerDirectorのロゴも表示されません。

⇩有料版への移行が要求されますが①を選択します。

⇧②を選択すると無料体験経過後、有料版へ自動的に移行します。

⇧高画質なほど出力に時間がかかります。
スマホ版PowerDirectorでのクロマキー合成でした。

【まとめ】PowerDirectorでクロマキー合成で背景を透過する方法をマスターしよう
以上、PowerDirectorでのクロマキー合成で背景を透過するやり方について解説しました。
再度確認です。
- クロマキー合成で背景を透過するにはまずはグリーンバックで撮影する。
- グリーンバックが無い場合は身の回りにある布などでもある程度は対応可能。
- PowerDirectorのクロマキー合成の操作自体は簡単。
- 静止画として別の背景と合成するならマスクデザイナー機能で可能。
早速グリーンバックで撮影してクロマキー合成を楽しみましょう。
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