
PowerDirectorで編集した動画を使ってYouTubeチャンネルやブログでの収益化を考えています。
PowerDirectorはビジネス利用での商用利用は可能ですか?
このような声にお応えして参考となる記事をご用意しました。
こちらの記事では動画編集ソフトPowerDirector(パワーディレクター)で製作した動画を
YouTubeチャンネルなどで商用利用できるかどうか
について解説しています。
記事の内容を見ていただくだけで収益化が実現しますよ。
私はPowerDirectorでの動画編集歴10年以上。
PowerDirectorは初心者に使いやすい動画編集ソフトなので、YouTubeチャンネルで配信・収益化すること自体は簡単です。
しかし、商用利用については規約や法律などが関わってくるのでぜひ参考にしてくださいね。
この記事で分かること
- PowerDirectorは商用利用可能かどうか。
- PowerDirectorで編集した動画をYouTubeなどに投稿して広告収入を得るのは問題ないか。
- PowerDirectorで編集した動画を販売しても問題ないか。など
こちらで解説した事項についてはあくまでも参考程度でお願いいたします。
何か問題が起きても保証はできませんのであらかじめご了承ください。
法律に抵触する部分は必ずご自分でご確認ください。

【結論】動画編集ソフトPowerDirectorはYouTubやブログなどで商用利用できる
PowerDirectorは基本的に商用利用は可能です。
しかし商用利用の状況や使う素材によってはできない場合があるので以下で詳しく解説します。
PowerDirectorの利用規約を確認する
PowerDirectorの商用利用が問題ないかどうか、以下の観点に注目してCyberLinkの公式サイトで利用規約を確認しました。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
以下で順番に解説します。

①PowerDirectorで編集した動画がYouTubeやブログなどで商用利用可能かどうか?
ブログやYouTubeチャンネルでの収益化に直接関係する部分の規約を抜粋して検証しました。
**体験版ライセンス
デバイス 1 台につき、コピー 1 つをインストールできます。ソフトウェアは、評価または体験的使用に限り使用が許諾されます。この場合、一定期間が経過し、一定の使用回数を超えると、お客様に許諾される 権利は失われます。このライセンスを営利目的に使用することはできません。
CyberLink
営利目的に使用できませんとありますが、無料体験版のことです。製品版は問題ありません。商用利用したければ有料版を契約しましょう。

**教育ライセンス
本ソフトウェアは教育を目的として使用が許諾されるものであり、お客様の直接の営利目的、またはお客様の収益を得る主な手段として使 用はできません。また、コンテンツの販売目的での使用はできません。学校、大学、学生、保護者、学部、教師、教授、講師、その他の教 育的施設、学者、職員が購入できます。 (中略)
CyberLink
サイバーリンクは、商用を目的とした使用については上記の項目をライセンス許可しません。詳細は、上記のリンクから該当するライセン シング エージェントにお尋ねください。
⇧アカデミック版はアマゾンなどで購入できますが商用利用はできません。商用利用したい場合は公式からアカデミック版以外を契約しましょう。

②PowerDirectorで編集した動画をYouTubeやブログなどで商用利用できない素材を確認
続いてサードパーティーなど第3者が作った素材のうち商用利用できない素材を使ってた場合を解説します。
ブログやYouTubeでの収益化に直接関係する部分の規約を抜粋して検証しました。
* サードパーティーまたはCyberLink からライセンスを取得しているメディアコンテンツの利用について
お客様は、本ソフトウェアが提供しているテンプレート、写真、画像、音声、動画、サムネイルまたはその他メディアコンテンツ(以下、 「メディアコンテンツ」といいます)を利用することができます。一部のコンテンツはサードパーティーまたはCyberLinkからラ イセンスを取得している場合があり、ソフトウェアを利用して制作した作品の宣伝、完成、ソーシャルメディアへのアップロードを行うこ とができます。但し、以下を条件とします。
- メディアコンテンツは本ソフトウェア内で利用すること。
- メディアコンテンツを違法、興行、商用目的、公序良俗に反して利用しないこと。
CyberLink
パソコンを立ち上げてPowerDirectorを起動しましょう。

⇩サードパーティからライセンスを取得している例は以下の通りです。再生画面で確認できます。

⇧BGMにカーソルを持っていくとサードパーティ名が表示されます。上記は【Sound Idea】というカナダのメーカーです。

⇧こちらはCyberLinkの効果音です。他にもプラグイン機能で追加できるものもあります。
⇩エフェクトの中にもサードパーティ製の素材があります。

⇧BorisFXはフラッシュバックジャパンという東京のビデオ会社が製作している素材です。
⇩①のディスク作成から②のメニューの基本設定を選択すると③のDirectorZoneのテンプレートをダウンロードできます。

サードパーティ製の中には商用利用可の素材が存在する場合もありますが、規約更新で変更になる可能性もあるので収益化目的には使わない方が無難です。

最後はサブスク版のPowerDirector365やDirector Suite 365を購入すると使い放題になるshutterstockの素材についてです。
* SHUTTERSTOCK INC.あるいは関連会社、またはその両方からライセンスを取得したコンテンツの使用
お客様は、以下の規定を遵守することを条件として、本ソフトウェア(以下、「Shutterstockのコンテンツ」といいます)を 通じてShutterstockからライセンスされたコンテンツまたはその一部を、本ソフトウェアを使用してお客様が作成したデジタ ル製品に組み込む形式でのみ使用が許可されています。
お客様はShutterstockのコンテンツを以下の目的で使用できません。
- 本ソフトウェアを使用して作成された製品に組み込まれている形式、または本ソフトウェアの外部でオリジナルの、変更のない状態でShutterstockのコンテンツをダ ウンロードする形式以外での使用。(中略)
以下に該当する Shutterstock の音楽コンテンツを使用できません。
- 本ソフトウェアを使用して作成および配布された製品と関連する、テーマ音楽として使用。
- 本ソフトウェアを使用して作成および配布された製品のうち、音楽がメインコンテンツである音声のみの内容。
- 年間売上が10億ドルを超える事業体による、または事業体の代理店による国際的なテレビ広告キャンペーン。
- エンドユーザーによる基本的な編集(例:開始/停止ポイントの設定、フェードイン/フェードアウトポイントの決定、ボリュームとピッチの変更など)を除き、リミックスまた はその他の方法で大幅に変更されたもの。
CyberLink
⇧音楽がメインのコンテンツは利用不可なので気を付けましょう。
shutterstockやGetty imagesの素材については基本的に商用利用しても問題は無いようです。
必ずカメラの画像やビデオカメラの動画を一緒に入れましょう。


⇧shutterstockとGetty imagesの素材は編集画面から簡単にダウンロードできます。
規約の範囲内で広告収益化するのが一番安心です。

③PowerDirectorで編集した動画をYouTubeやブログなどで商用利用できる素材を確認
以上、PowerDirectorで商用利用できない素材について解説しました。
逆に言えば上記以外の素材や使い方を守っていればブログやYouTubeでの収益化は問題ありません。
規約上はシャッターストックの素材を使って収益化するのが無難な感じです。

PowerDirector365をYouTubeやブログなどで商用利用できるかどうか聞いてみた
規約だけで判断するのが心配だったのでカスタマーサポートに直接聞いてみました。
やり取りをそのまま載せています。

⇧一番最初の質問です。アバウトに商用利用できるか問い合わせました。
⇩サポートからの返信が3営業日後に届きました。YouTubeでの収益化は全く問題ないとのこと。

⇧ブログに関しては無償で提供できるものに限定されるとのことです。ブログ記事を有料化してその中で提供するものは商用利用できません。
⇩ブログの有料の例

⇧ブログの途中でここからは有料というのが良くあります。
商用利用に関してはほぼ全面的にOKです。


⇧サードパーティやshutterstockが提供する素材に関しての記載が無かったので念のため再度質問しました。

⇧サードパーティーやshutterstockが提供する素材については全て商用利用可能の回答がきました。
規約を確認する限りはサードパーティの素材は商用利用できないような記載がありましたが、問題ないとのことでした。


⇧更に追加でDirectorZoneの素材などの扱いについても質問しました。
DirectorZoneもPowerDirectorからダウンロードできるので商用利用できるという解釈であってると思いましたが一応確認しました。


DirectorZoneの中でダウンロードできるものに関してはCyberLink以外のユーザーが作成したものについては商用利用不可です。


⇧動画を販売することに関しての収益化が良いかどうか気になったので再度質問しました。

PowerDirectorで製作した動画を販売することはできないようです。


⇧サブスク版だけでなく買い切り版も商用利用可能かどうか質問しました。
買い切り版もサブスク版と同じ広告収入に関する収益化なら問題ありませんが販売はNGです。


⇧iStockの素材に関して商用利用可能かどうか質問しました。
iStockの素材に関しても広告収入に関する商用利用なら問題ないですが販売はNGです。


⇧ビジネス版でも動画の販売はできないか質問しました。

⇧ビジネス版でも動画の販売はできないそうです。
素材を作っている会社とサイバーリンクとの契約が関係しているみたいです。

カスタマーサポート
まとめ
①PowerDirectorで製作した動画をブログやYouTubeなどに貼り付けて広告収入を得るという目的なら基本的に商用利用可能。
②PowerDirectorに入っている素材やサードパーティ製のダウンロード素材についても商用利用可能。
③サブスク版のPowerDirector365やDirector Suite 365に限らず買い切り版も含めて商用利用可能。
④Director Zoneでダウンロードできる素材に関してはCyberLink製に限り商用利用可能。
⑤PowerDirectorで製作した動画を販売したり有償で提供するサイト内での収益化に関しては商用利用できない。
⑥ビジネス版でも動画の販売は禁止されている。
PowerDirector365で収益化を考えている方へ
PowerDirector365はサブスクリプション版で
- PowerDirectorの全ての機能が使える。
- shutterstockやGetty imagesのサードパーティ製素材がダウンロードし放題。
- 素材の追加機能が全てダウンロード可能(アドオン機能)。
という特徴があります。
PowerDirector365でダウンロードできる全ての素材は全て商用利用可能です。
なのでYouTubeチャンネルやブログなどで収益化を考えている人は安心してPowerDirector365を使っていただいて問題ありません。
動画を販売する行為だけは禁止されているので注意しましょう。

PowerDirectorの無料版と有料版の違い
PowerDirectorの商用利用に問題が無いことを理解したら無料体験版を試してみましょう。
無料体験版は
- 4K画質の読み込みや出力ができない。
- 動画を出力するにはCyberLinkの会員登録が必要。
- インストールしてから30日間限定。
など、若干の機能制限はありますが、基本的には有料版のPowerDirector365と同じ機能・効果です。
ダウンロードやインストールは簡単なので迷ったらとりあえず体験版を試してみてから契約しましょう。
⇩PowerDirectorの無料版と有料版の違いについては下記の記事で詳しく解説しています。チュートリアル付き。
PowerDirector無料版と有料版の違い10選を解説する
PowerDirectorをYouTubeなどで商用利用するときによくある質問と解決法7選
PowerDirectorで商用利用したいときによくある質問と解決法は以下の7つです。
⇧各項目をタップすると、それぞれの詳細に飛びます。
皆様から特に質問が多い事項を取り上げました。順番に解説します。

①サブスク版のPowerDirector365についてはYouTubeチャンネルなどで商用利用できますか?
サブスクリプション版のPowerDirector365はYouTubeチャンネルやブログなどで商用利用可能です。
②PowerDirector Ultraなどの買い切り版についてもYouTubチャンネルなどで商用利用できますか?
UltraやUltimateなどの買い切り版もYouTubeチャンネルやブログなどで商用利用可能です。
③PowerDirectorに入っている音楽素材はYouTubeチャンネルなどで商用利用可能でしょうか?
PowerDirectorに入っている素材は音楽素材も含めて全ての素材が商用利用可能です。また、
- PowerDirectorで追加できるサードパーティ製素材(アドオン機能)
- shutterstockからダウンロードできる素材
- Getty imagesからダウンロードできる素材
に関しても全て商用利用可能です。
広告収入による収益化はできますが、PowerDirectorで作った動画を販売することは禁止されています。

④DirectorZoneの著作権について教えてください
DirectorZoneというのはPowerDirectorの会社であるCyberLinkが運営しているコミュニティサイトです。
自分で作った素材をアップロードしたり、他人が製作した素材をダウンロードできる場所です。
著作権で保護されている素材についてはアップロードできない仕様になっています。
また、DirectorZoneでダウンロードできる素材については、CyberLink製を除き商用利用は不可となっていますので気を付けましょう。
⇩DirectorZoneの利用規約にハッキリと書いてあります。

⇩DirectorZoneは誰でも自由に使える仕組みなので著作権があるコンテンツは禁止されています。
当サイトまたはサービスを使って、著作権保護された作品を送信する、経路となる、接続を提供する、または保管することはできません。また第三者の知的所有権を侵害したり、侵害を助長する行為も禁止されています。CyberLink はユーザーが他者の著作権、またはその他の知的所有権を侵害した、または侵害したと思われる場合は、適切な状況において、そのメンバーのアカウントを終了する方針を採用し、実施しています。CyberLink は著作権の侵害、または知的所有権の侵害以外の要素について、ポルノグラフィ、猥褻または中傷的な素材、あるいは長すぎるなど、コンテンツまたはユーザー提供物が適切なものであるか、さらにこれらのサービス規約に準拠しているかを判断する権利を有しています。CyberLink は独自の判断により、予告なくいつでも、そのようなユーザー提供物を削除したり、あるいはこれらのサービス規約に違反する素材をアップロードできないように、DirectorZone ユーザーのアカウントを終了することができます。
CyberLink
⇩同じく商用利用は基本的に不可となっています。
ユーザーはサイト、サービス、CyberLink コンテンツ、ユーザー提供物を、個人的な非商業的目的でアクセス、および使用することができます。
CyberLink
⑤PowerDirectorのBGMなどの素材には著作権がありますか?
著作権自体は製作した個人や会社のものですが、PowerDirectorの製品版を利用しての商用利用は問題ありません。
⑥PowerDirector365の無料版は商用ライセンスが付いていますか?
PowerDirector365の無料体験版やアカデミック版には商用ライセンスは付いていません。
なので無料版やアカデミック版で商用利用する行為は禁止されています。
必ず有料版の契約に移行した上で商用利用しましょう。
PowerDirectorに限らず無料版の動画編集ソフトは一般的に商用利用不可となっていることが多いです。

⑦商用利用可能な動画編集ソフトについて教えてください
PowerDirectorの他にも商用利用可能な動画編集ソフトは
- Adobe Premiere Pro
- Fomora
が有名です。
PowerDirectorは以前は商用利用に比較的厳しい時代もありました。
しかし、YouTuberなどが増えて収益化するようになってきたため、以前より柔軟な対応となったようです。
時代のニーズに合わせてPowerDirectorも変遷しています。

【まとめ】PowerDirectorは基本的にYouTubeチャンネルやブログなどで広告収益化できる
以上、PowerDirectorは商用利用できるかどうかについて解説しました。
再度確認です。
- owerDirectorの有料版を契約すれば編集した動画は基本的に広告収入での商用利用OK。
- PowerDirectorで提供しているフォントやBGMなどの素材は全て広告収入での商用利用可。
- shutterstockなどのサードパーティー製素材も広告収入による商用利用OK。
- PowerDirectorで編集した動画を使ってYouTubeで広告収入の収益化をするのは問題ない。
- ブログの広告収入で収益化する場合は無償で閲覧できるもので対応する。(有償は×)
- PowerDirectorで編集した動画を販売することは禁止されている。
早速PowerDirectorで動画を編集し、ビジネスでの収益化をしましょう。